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2004 年度 実績報告書

現代イスラム社会における国家法の担い手の研究-イランの法律家を事例として-

研究課題

研究課題/領域番号 15653001
研究機関鹿児島大学

研究代表者

米田 健一  鹿児島大学, 大学院・司法政策研究科, 助教授 (20283856)

キーワード法社会学 / 契約意識 / イスラム / イラン / 法律家 / 司法制度 / 法曹 / 法学教育
研究概要

基本的に研究計画書記載の内容を実践した。平成16年度4月より所属が変更になり職務が変わったために体制の立て直しを強いられ、予定していた研究実績の公刊には至らなかったが、下記のような研究活動を行った。
(1)平成15年2月から3月に実施した「契約意識」の調査の分析や現地で取得した法学部の講義のビデオデータの分析を進め、とくにデータの解釈について調査者の過度なエスノセントリックな視線による誤りがないよう、現地調査で被験者に近い立場の者がどの様な解釈を施すべきかを確認する準備を行った。この作業には、加藤雅信名古屋大学教授、藤本亮静岡大学助教授が中心となっている「契約意識」調査の一環であるという背景があるが、私が対象とするイランのようなイスラム社会では、データの解釈の際に依拠するべき社会基盤が異なるため、思いの外困難な作業であった。そこで、イランと我が国の双方の社会事情や調査の被験者であるイランの学生の事情に詳しいアラメタバタバイー大学教育学部のモハンマド・サルカル・アラニ助教授に助言を求めながら、解釈手法についての検討を進めた。
(2)平成17年2月27日より3月11日まで、再びイラン・イスラム共和国のアラメタバタバイー大学を足場に、現地での法律家の養成課程に関する面接調査ならびに(1)で示したデータの解釈に関する調査を行った。同時に、現地で法律家に関して出版された文献を収集し、特に弁護士の質の向上に関する関心の高まりを確認することができた。
(3)以上のほか、公刊された邦文・英文の文献の渉猟をおこない、法制度についての具体的な記述を探す作業や、これまでの研究成果を摂取しつつ、イスラム世界に対するイスラム研究者の視線や法学研究者の姿勢というものの批判的な検討に継続的に取り組んだ。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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