1.支援プログラムのWeb-Siteのオーサリング 平成15年度から行った里親に対するニーズ調査の分析を基に、平成16年度にフローチャート化した実施手順とモジュール化したプログラム・コンテンツを検討し、大きくは(1)学習システムと(2)社会資源情報提供・検索システムをつくる方向でオーサリングを行った。技術面とコスト面において、二つのシステムを連動させることが難しいため、里親に対するニーズ調査の分析から設定した専門里親への支援プログラムの目標・目的に照らし、これら目標・目的の遂行や実用性といったプログラム効果の検討と、実施手順やモジュールの内容とプログラミングの修正・改良をくり返し行った。 最終的な支援プログラムのモジュールは、A.専門里親になるための姿勢・態度、B.里子にみられる兆候の理解と対応、C.里子の適応プロセス、D.里子を迎えて起こる家族内外のものごと、E.子どもへのかかわり方、F.ストレスとのつき合い方、G.里親-里子-実親のかかわりとなった。 それぞれのモジュールは、モジュールのテーマに関する尺度やワークシートを用い、ユーザー自身の関心や課題を絞り込む【ワーク】、その評価から解説をみる【評価・解説】(対応の仕方など実践的なことがらを学ぶための事例や実践上のアドバイスのリンク機能を含む)の流れで構成されている。 プログラム評価のためのデータベースには、ユーザーの属性、事前および事後アセスメント、ユーザーの各【ワーク】、実用性アンケートのデータが蓄積される。 2.プログラムの試行と評価 学会での発表や児童相談所、里親関連団体等への宣伝を行い、試行段階の本プログラムをWeb上で配信して試行し、継続的に評価を行っている。 3.成果の発表と展望 成果は順次、学会発表と学会誌への投稿を通して公にしている。『社会福祉学』(日本社会福祉学会)投稿査読中論文1篇、また、関連する成果は、研究成果に示した。
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