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2004 年度 実績報告書

母親の分離不安の変化過程とその規定要因

研究課題

研究課題/領域番号 15653048
研究機関相模女子大学

研究代表者

塩崎 尚美  相模女子大学, 学芸学部, 講師 (30350573)

キーワード母親の分離不安 / 成人期の発達 / 母子分離過程 / 子育て支援 / 保育者の分離意識
研究概要

子どもの保育園・幼稚園入園直後からの母親の分離意識の変化を時系列的に追っていくために、日記調査を行った。内容は、母親の気持ち、子どもの様子、園の先生の対応や言葉についての自由記述と5件法による質問調査である。入園式の翌日から1週間は毎日、その後2週後、3週後、4週後にそれぞれ1日ずつ記入してもらった。
同じ協力者に対して、8月に母親としてのこれまでの気持ちの変化、子どもとの関係の変化について自由記述と質問紙によるアンケート調査を実施した。これらの調査からは、母親の不安は子どもが適応するようになっても続く傾向があり、特に、子どもの生活の不安と、他の子どもとの関係が、母親の不安・心配として継続することが示された。
子どもの分離を乗り越える過程と保育者の関わりを分析するため、保育園における観察を入園式の翌日から1週間行った。また、保育者の研修会において、母子分離をどのように捉え、どのように対処しているのかについての自由記述と、母子画、気になる子どものアンケート調査を実施した。その研修において、母親の日記調査の結果を報告するとともに、保育者自身の母子分離に対する意識を意識化し、話合う機会を持った。そして、母子分離を促進したり、母親が安心して子どもと分離できるために、保育者はどのような関わりをすることが望ましいか、自らの母子分離意識は、実際の母子分離に関わる時にどのように影響しているのかを考える機会になるように心がけた。
保育研修に関しては、その内容を今後検討していく必要があるものの、母子画という非言語的手段と、母子分離場面についての自由記述を組み合わせることで、自らの保育をより深く幅広い視点で捉え直すきかっけとなることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 保育者の母子分離に対する意識:母子画を用いた保育研修の内容から2004

    • 著者名/発表者名
      塩崎 尚美
    • 雑誌名

      相模女子大学紀要 68A

      ページ: 47-54

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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