研究概要 |
1.基礎的研究 複雑系理論の教育学への応用の可能性について、理論的な考察を行うため、文献研究と学会などでの研究交流を行った。具体的には、複雑系の経営学研究者として著名な田坂広志氏の著書『複雑系の経営』、『複雑系の知』、井庭崇・福原義久著『複雑系入門』、ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス編集部編『複雑系の経済学』、Michael Fullan, Change Forces : the Sequel and Change Forces : with a vengeanceなどの文献解題を行った。 2.海外調査 研究代表者が韓国教育学会及び韓国教育行政学会との研究交流を進め、Educational Reform for the 21st Century in JapanおよびEducation Innovation and School Evaluation in Japanと題する講演を行った。研究分担者の梶間は英国教育行政・経営学会に参加し、研究テーマに関連した内容に関する情報交換を行い、合わせて学校訪問を行った。特にMike Wallace教授との交流は、今後の研究の進展に大いに参考になった。こうした活動を通して、英国における研究の状況だけでなく、欧米全体、さらにはアジアにおける研究の進捗状況を把握できた。研究分担者の川島は、高等教育分野における同理論の展開に着目し、特に、英国における研究動向の分析を行った。 3.学校評価システムの開発との関連 研究代表者は、東京都教育委員会の学校評価システムの開発に委員として参加し、複雑系理論を参考にした新しい学校評価システム開発に貢献した。
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