(1)実態調査 10社程度の人事担当者との面談および数名の卒業生との面談による調査。 企業における業務分析だけではなく、視覚障害者新規受入に際しての受入側の意思決定の構造や、障害者から必要な動きかけ等、様々な実態が把握できた。 (2)視覚障害者の能力 本学での教育による情報リテラシー能力以外にも、単に健常者に対し劣らないだけではなく、ユニバーサルデザインの企画等、障害者の方が優れている業務も発見できた。 (3)新職務の開発 新職務の概要の構想はできたが、具体化は研究中である。 (4)視覚障害補償 ・各種障害補償機器等の調査は完了し体系化できた。 ・ソフト面では、全盲者のパソコン使用に必須のスクリーンリーダー(画面読み上げソフト)を評価した。スクリーンリーダーとしては、Xpreader、PCTalker、Jaws for Windowsがあるが、通常の文書作成、表計算ではどれも支障なく使用できる事が明らかとなった。しかし、高度な使用法に関しては対応が難しく、事前にマクロを作成のうえJaws for Windowsを使用する方法を開発した。
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