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2004 年度 実績報告書

ランダム行列に関連する無限次元確率力学系

研究課題

研究課題/領域番号 15654016
研究機関九州大学

研究代表者

長田 博文  九州大学, 大学院・数理学研究院, 教授 (20177207)

キーワードランダム行列 / 無限粒子系 / 対数ポテンシャル / 拡散過程 / 流体の方程式 / 確率力学系 / Fermion測度 / 行列式過程
研究概要

ランダム行列に関係する無限次元確率力学系は、その定常分布になる行列式過程(Fermion過程)で特徴付けられる。行列式過程のなかには、Bessel過程、Dysonモデル、Airy過程という3つの代表例がある。
本研究は、とくにこれらの無限次元確率力学系の構成を目的としたが、前2者については、前年度までに構成することに成功した。そこで本年度は、第3の重要例である、Airy過程の場合の構成を目指したが、それについては、いくつかの進展はあったもののまだ成功していない。
以上の話は一次元の空間を動く無限粒子系であった。2次元の空間の場合、類似の対数ポテンシャルにしたがって干渉しあうモデルとして、粘性のある非圧縮流体のなかの、渦の運動が考えられる。これについては、その平均場極限を粘性の低い場合に成り立つことを示すべく、集中的に考察した。これについても、ある困難さが乗り越えることができず、成功しなかった。
本研究はDirichlet形式論を使用すると言う意味で、フラクタル上の拡散過程の研究にも関連がある。この面については、等周不等式を用いた手法によるSierpinski Carpet上のブラウン運動の構成について考察している最中である。このアイデアがうまくいくことを期待している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Non-collison and collison properties of Dyson's model in infinite dimension and other stochastic dynamics whose equilibrium states are deteminantal random point fields2004

    • 著者名/発表者名
      Hirofumi Osada
    • 雑誌名

      Advanced studies in pure mathematics 39

      ページ: 325-343

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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