• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

多変数複素力学系に付随した固有カレントの研究

研究課題

研究課題/領域番号 15654021
研究機関京都大学

研究代表者

宍倉 光広  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70192606)

キーワード複素力学系 / ジュリア集合 / フラクタル,カレント / 多重ポテンシャル論 / エルゴード理論
研究概要

今年度は数理解析研究所のプロジェクト「複素力学系」の一環として,数理解析研究所で研究集会「複素微分方程式の幾何学的研究」(2004年1月19日〜1月23日),を開催し,本補助金からMarco Brunella (Universite de Bourgogne)氏を招聘し,複素力学系研究の最先端の結果について討論,共同研究を行う機会を得た.
個別の研究では,エノン写像については,Bedford, Smillie, Dujardin,射影空間上の正則写像については,Favre, Guedj氏らとの共同研究により,多次元複素力学系の固有カレントの性質と,特に層的(laminar)な性質が明らかになった.強い形の層的の定義を与えることによって,Bedford-Smillieが過去に得たエルゴード理論を援用していた結果(周期点の一様分布など)が,層的なカレントの性質として自動的に得られるようになる.(現在進行中)また.複素葉層の葉(あるいは複素微分方程式の解)が,整的な場合に極限カレントを定義する方法(Brunella, McQuillanによる)と複素力学系の固有カレントの構成の間の類似性が見いだされた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] J.-Y.brined, S.Cantar, M.Shishikura: "Linearity of the exceptional set for maps of P^k(C)"Math.Ann.. (to appear). (2004)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi