研究分担者 |
小林 純 早稲田大学, 理工学部, 助手 (40339700)
田中 和永 早稲田大学, 理工学部, 教授 (20188288)
北田 韶彦 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10123118)
赤木 剛朗 早稲田大学, メディアネットワークセンター, 助手 (60360202)
石渡 通徳 早稲田大学, 理工学部, 助手 (30350458)
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研究概要 |
Banach空間X上で定義された、劣微分作用素を含むかなり一般的な多価作用素Aに対して、一般化された"Principle of Symmetric Criticalilty"が示された.即ち, (a)対称性を表現する群Gの作用が等距離的である,または (b)X及びその双対空間X^*がともに回帰的かつ狭義凸である, が成り立てば, 「群Gの作用に関して不変な部分空間X_G上でのAに付随する(生成する)X上の汎関数Jの臨界点がXでの臨界点を与える」ことが示された。 この原理の応用として、ある種の回転対称性を有する非有界領域におけるp-Laplacianを含む変分不等式の解の構成がなされた。一般の非有界領域では、ソボレフの埋蔵定理にかかわるコンパクト性が欠如しているが、回転対称性を有する関数からなる部分空間においては、これが恢復するために、この部分空間におけるこの問題に付随する汎関数の臨界点が容易に構成される。この臨界点が、真の臨界点であることが、上記の原理から保証されるのである。 この原理は,Palaisによる古典的な"Principle of Symmetric Criticalilty"の拡張 を与えているだけではなく、作用素Aが、必ずしも変分構造を有していなくてもよいversionに拡張することが可能(AがG-共変であれば十分)であり、今後このより一般化された原理の応用が充分期待される。
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