自然現象は一連の過程の中に様々な空間スケールを内包し、それらが相互に関連しているのが一般的である。空間スケールの異なる領域を連結して、全体を一つの系として、充分な空間分解能で解き進めることを実現するために、われわれはAdoptive-Mesh Refinement (AMR)法を用いたプラズマ粒子コードを開発することにした。 先ず、コード開発のためのPC導入など、インフラ整備を行い。次に、集中的にプログラムを作成をし、空間的に一様とした系の中で、OモードやXモードのプラズマ電磁波動を与えて動作の確認とデバッグ作業を行なった。さらに、次の段階として、磁気再結合のシミュレーションを実行するために、ハリス解で記述される電流層を与えて、それが安定解であることを確認した。 また、計算量を低減するために、グリッド長に応じた時間間隔(Δt)を用いて積分する計画であるが、この点については、解の発散が起こり安定化に成功していない。今後、この部分について早急に解決をはかりたい。
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