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2003 年度 実績報告書

酵素モデルらせん型分子のinduced-fit

研究課題

研究課題/領域番号 15655052
研究機関九州大学

研究代表者

松田 建児  九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (80262145)

キーワードらせん超分子 / 折り畳み分子 / スピンラベル
研究概要

両親媒性のオリゴ(メタフェニレンエチニレン)は溶液中で特定のコンフォメーションをとるフォルダマーとしての挙動を示すことが知られている。本研究では、そのらせん構造のピッチをダブルスピンラベルの手法を用いて明らかにした。2つのTEMPOスピンラベルの間を、4、5、6個の繰り返し単位ではさんだダブルスピンラベル体および対照実験用のモノスピンラベル体を設計、合成した。これらのオリゴマーはすべてクロロホルム中では、ランダムコイル構造、酢酸エチル、アセトニトリル中ではらせん構造をとっていることが紫外可視吸収スペクトルより明らかとなった。ESRの測定の結果、5個の繰り返し単位を間にもつ分子のときにラジカル間の相互作用が最も大きくなることがわかった。このことにより、オリゴ(メタフェニレンエチニレン)型のフォルダマーが6個の繰り返し単位でらせんの一巻きを作っていることが明らかとなった。この手法はフォルダマーの局所構造変化を調べるのに有力な手法である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] K.Higashiguchi et al.: "Photochromic Reaction of a Fused Dithienylethene : Multicolor Photochromism"Angew.Chem.Int.Ed.. 42(30). 3537 (2003)

  • [文献書誌] S.Yamamoto et al.: "Photochromism of Diarylethenes Linked by Hydrogen-Bonds in the Single-Crystalline Phase"Chem.Eur.J.. 9(20). 4878 (2003)

  • [文献書誌] K.Takayama et al.: "Photoswitching of Magnetic Interaction between Copper (II) Ion and Nitroxide Radical Using Photochromic Spin Coupler"Chem.Eur.J.. 9(22). 5605 (2003)

  • [文献書誌] K.Matsuda et al.: "Very High Cyclization Quantum Yields of Diarylethene Having Two N-Methylpyridinium Ions"Chem.Lett.. 32(12). 1178 (2003)

  • [文献書誌] K.Matsuda et al.: "Photochromism of Metal Complexes Composed of Diarylethene Ligands and Zn(II), Mn(II), and Cu(II) Hexafluoroacetylacetonates"Inorg.Chem.. 43(2). 482 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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