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2004 年度 実績報告書

レーザー治療を目指したフェムト秒レーザーパワーの光ファイバ伝送の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15656020
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

小原 實  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (90101998)

研究分担者 神成 文彦  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40204804)
津田 裕之  慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (90327677)
荒井 恒憲  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (30338199)
キーワードフェムト秒レーザー / 光ファイバ伝送 / 自己収束 / フォトフリン / レーザー治療 / 2光子励起PDT / ガンのレーザー治療 / 中空ファイバ
研究概要

本年度は、(1)フェムト秒ダブルパルスの中空ファイバ伝送によるコラーゲンの加工、および(2)フェムト秒レーザーによるフォトフリン(PDT用光感受性物質)の多光子励起について研究し、下記の成果を達成した。
(1)中空ファイバによるフェムト秒ダブルパルスを伝送し、伝送パルスで生体材料であるドライコラーゲンのアブレーション加工の達成
(1-1)コア径320・mの中空ファイバを用いることにより、アブレーション加工を行うのに十分な高品質ビームの伝送を達成した。
(1-2)中空ファイバ伝送後のパルス幅は、入射パルス幅90fsに対して、ファイバ直線時160fs、屈曲時においても240fsであった。このパルス幅は物質の電子-格子緩和時間に対して十分に短いため、周辺部への熱影響層のほとんど無い精密な加工が可能である。
(1-3)中空ファイバの伝送効率は直線時2.2dBで屈曲時において3.5dBと効率は低かった。しかし、出射部でパルスエネルギー100μJ程度のフェムト秒レーザパルスを得ることができた。これはアブレーション加工に十分なエネルギーである。
(1-4)遅延時間が1psのダブルパルスによってアブレーションされたコラーゲン表面の化学組成を測定した結果、表面の化学組成を変化させることなく、アブレーションすることができることを確認した。
(2)フォトフリンの二光子励起の達成
(2-1)フェムト秒レーザー照射によるフォトフリンの二光子励起に成功し、1×10^9W/cm^2オーダー、すなわち光ファイバ出力光の集光強度において十分に二光子励起が可能であることが示された。
(2-2)二光子吸収係数の値は腫瘍集積濃度において約5.50×10^<-12>〜6.50×10^<-12>cm/Wと算出された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Ablation processing of biomedical materials with femtosecond double pulse through hollow fibers2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Hagiwara, A.Hongo, M.Obara
    • 雑誌名

      Proc.of SPIE LASE 2005 (accepted)

  • [雑誌論文] Endoscopic PDT applications of intense femtosecond laser pulses through hollow-fibers and graded-index multimode fibers2004

    • 著者名/発表者名
      L.Kamino, Y.Hagiwara, T.Shimada, M.Obara
    • 雑誌名

      Digest of IEEE LEOS 2004

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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