研究概要 |
本年度は研究計画1年目として,液中でプラズマを発生させるための基礎技術の開発を行った.具体的には局所高エネルギー電磁場の制御と発生装置の製作,実験で必要とされる装置の制作と,液体中で音場と電磁場の相互作用を最適な状態に維持するための条件を調べた. [1]超音波照射水槽の最適設計(担当:野村) 液中で強力音場を形成させるために,集速方向変換型音源の開発と音源の位置を考慮した超音波音場解析を行い,音場解析から見た最適な水槽形状を決定した.さらに、液体中の任意の場所に強力キャビテーション核を自由に生成する方法を考察した.超音波照射周波数局所的に強力なキャビテーション気泡を発生させる実験水槽の制作を行った. [2]局所高エネルギー電磁場の制御と発生装置の製作(担当:豊田) 局所的に集中した高エネルギー電磁場を発生させるための,電磁波発生装置および電磁波共振装置の設計を行う.特に超音波と重畳して瞬間的に高いエネルギー密度が得られるよう,短時間パルス電磁波の制御を行うため、以上の原理を利用した装置の製作を行った. [3]超音波と電磁波の重畳による局所高エネルギープラズマ発生実験(担当:豊田) 前年度に開発した強力音場の発生装置と電磁場発生装置を結合し,水槽内の炭化水素系液体中で局所的な高エネルギー場を作り,プラズマの発生を試みた.局所高エネルギープラズマ発生実験実験を行い,プラズマ分光による局所温度・圧力測定を行い,ダイヤモンド形成条件への適合について調べた.灯油中で炭素の最小単位ラジカルが観測されダイヤモンド形成の指針が得られた.
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