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2003 年度 実績報告書

ゴキブリの方位聴覚機能の研究(新しい補聴器の開発を目指して)

研究課題

研究課題/領域番号 15656062
研究機関東京工業大学

研究代表者

萩原 一郎  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50282843)

研究分担者 小机 わかえ  神奈川工科大学, 工学部, 助教授 (30288211)
キーワードちゃばねごきぶり / 人口耳 / マイクロマシン / 音響工学 / 非線形音響
研究概要

初年度は、ちゃばねごきぶり(以下、ごきぶり)の生態調査、飼育設備の作製、実験システムの開発を行った。
1.生態調査
寿命は雄90日、雌165日程度。水も食餌も与えず餓死するまで1週間。
体にぴったりの隙間が好みで住処にする。そのため、大きくなるに従い住居を変える。パイプ状の住処を好む。幼虫の体長は2mm以下で小さいので、1mm以下の隙間にも潜り込み、何匹かがかたまって住み着く。
ごきぶりは夜行性で、夜間前半が活動期。しかし、1日中明るいところに住むごきぶりは必ずしも活動期が夜間前半ではない。
食餌は、1日1回4mg、キャットフード(キャラット)、ポテトチップはよく食べるが、チョコレートは食べるようになるまでに時間がかかる。但し、出生により好みが異なるようで、例えば、寿司屋で育ったゴキはすしの食材を好み、パン屋のゴキはパンの食材を好むと言われている。人間と同じ。
2.飼育設備及び実験システムの開発
(1)音響・パソコン周り
ごきぶりを驚かすための音響装置の設計製作、音源の作成、制御ソフト作成、トラックボールに付けるマーカの配置、赤外線によるマーカの撮影。
(2)ハードウェア
ごきぎりを固定するXYZテーブル、トラックボール浮上装置、スピーカーボックス配置テーブルの製作。
(3)画像解析
トラックボールに付けたマーカの移動量から、ごきぶりがトラックボール上を移動した軌跡の計算。
(4)統括システム
実験の手間を省くために、ビデオ撮影、驚愕音発生、ごきぶりの移動軌跡計算を1ステップとして、定めた時間置きにステップを繰り返すシーケンシャルソフトの作成。
(5)飼育施設の製作
飼育箱一式製作

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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