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2004 年度 実績報告書

ごきぶりの方位聴覚機能の研究(新しい補聴器の開発を目指して)

研究課題

研究課題/領域番号 15656062
研究機関東京工業大学

研究代表者

萩原 一郎  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50282843)

研究分担者 小机 わかえ  神奈川工科大学, 工学部, 助教授 (30288211)
キーワードHearing Aid / Blatteria / Hearing Direction / Neural Network
研究概要

ごきぶりの方位聴覚機能を調べるために、(1)ごきぶりに感づかれないようにある方角からごきぶりが驚くように音を出す。(2)これによりごきぶりがどの方向に逃避行動を起こすかを観察する。この実験を行うために、ごきぶりの周囲等距離にスピーカを配置することにした。スピーカの大きさ、ごきぶりからの距離を考慮し、20cmの位置に12個のスピーカを等間隔に並べることにした。ごきぶりの周りには、その背中を固定する装置、照明装置、ビデオカメラ、ノートパソコンなど多くの機器が配置され、実験の繰り返し毎に、スピーカを等距離に設置するのは面倒で時間がかかり、ごきぶりが弱ってしまう。12個のスピーカを6個ずつ半月状のテーブルに固定し、これを2台ごきぶりの周りに向かい合わせに置くことで容易に等間隔等距離に設置できるので、これを製作した。そして、この12個のスピーカのセットに対して、任意のスピーカから驚愕音を出すのに、スピーカへの音信号を切り替えスイッチによって行う。これを人間が行うと、ごきぶりが気配を感じるかもしれないので、電子式切り替えスイッチを製作した。このスイッチはノートパソコンからの指令により、12個のスピーカから任意の1個のスピーカを選択できるようになっている。なお、リレーを使うと音が出るので、CMOS-ICを使って製作した。このスイッチを制御するためのソフトウェアも必要であり、これも完成した。さらに、スイッチの制御だけでなく、あるスピーカにスイッチが入った後、驚愕音信号を出すためのソフトウェアも完成した。ごきぶりの運動軌跡を調べるためのトラックボール(空気浮上させた発泡スチロールの球)浮上装置は、ボールは浮上したが安定性に欠けるので、空気吹き出し口のテーパ角を変更中である。
ごきぶり解剖のために、顕微鏡、マニピュレータを購入したので、その取り扱いを習得しているところである。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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