研究分担者 |
泉 典洋 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10260530)
仙頭 紀明 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40333835)
渦岡 良介 東北大学, 大学院・工学研究科, 講師 (40333306)
風間 聡 東北大学, 大学院・環境科学研究科, 助教授 (50272018)
|
研究概要 |
乾季と雨季で水位が大きく変動するモンスーン域の大陸河川の河岸浸食は水位が高水位から低水位に大きく落ち込む時期に,河岸が崩落することによって進行することが知られている.本研究は、このような現象のメカニズムを解明するため,水位変動に応じて土の有効応力状態がどのように変化し、それが結果として河岸浸食にどのように影響しているのかを明らかにすることを目的としている. 平成15年度の研究実績 平成15年度は,メコン河河岸の地盤の水分特性が,雨季・乾季を含む一年を通じて,どのように変化するかを実測することを目的として,ラオスのビエンチャンにおいて土中の水分を計測するための水分センサーを現地に設置した.設置のためのカウンターパートとしては、ラオスメコン委員会の技術者を選び,9月に準備のための出張,12月に実際の設置のため出張した.水分変化は地中-10m程度までの2つのボアホールにそれぞれ5つのセンサーを設置した.2004年3月現在、データはインターネット経由で転送され蓄積されている. また,同時に現地河岸におけるボーリング調査を実施し,土砂を採取するとともに,所定の手続きをとって,日本国内に土砂を搬入した.搬入した土砂は,各種土質試験を行って,基本物性が求められている. これら現地調査の概要は,地盤工学研究発表会において発表予定である. 一方,地中流の変化に基づくパイピング解析を行い,地盤のパイピングの可能性を評価した.これらの成果はすでに,論文集に投稿した.
|