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2004 年度 実績報告書

少子化時代の多様な子育支援を目的とした駅型保育園の建築計画学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15656145
研究機関工学院大学

研究代表者

赤木 徹也  工学院大学, 工学部, 助教授 (60338275)

研究分担者 安原 治機  工学院大学, 工学部, 教授 (10100380)
野澤 康  工学院大学, 工学部, 助教授 (00251348)
足立 啓  和歌山大学, システム工学部, 教授 (50140249)
キーワード駅型保育園 / 保育 / 園児 / 保育者 / 環境行動 / 遊び / 労働 / 見守り
研究概要

1.実施概要
本年度は(1)園児の生活環境、(2)保育者の労働環境、(3)駅型保育園の立地特性、と言った主要3課題に対して5園の駅型保育園(以下、駅型園)を対象とし、施設内の実測調査、保育者へのヒアリング調査とアンケート調査、書誌学的調査などを行った。
2.実施結果
(1)園児の生活環境 駅型園では、園児の生活環境において様々な工夫が行われている。最も配慮されている代表的な工夫として「安全・安心への工夫」「空間の有効活用への工夫」が挙げられる。「安全・安心への工夫」では、柔らかい素材の内装材への使用やユニバーサル・デザインを考慮した計画など、園児の怪我などに対する潜在的な危険への対策が特に多い。また、カード・キーやインターホンによる出入口の制御や防犯カメラの設置などの防犯に関する工夫も多くみられる。次に、「空間の有効活用への工夫」では、保育室内における調乳や沐浴コーナーなどの設置やキャスター付収納、折りたたみ机などの使用によって、各室が保育環境として柔軟に対応できるよう多機能性を持たせる工夫が行われている。
(2)保育者の労働環境 駅型園は既存建物の転用が多いため、大きなワンルームの空間を幾つかに分割するように室を配置すると言った施設計画上の特徴がみられ、独立した廊下の確保が困難であると共に、水廻りの自由度が低下すると言った特性を有している。これらのことは、保育者の動線を複雑化し、保育者の業務負担を増加させる原因となっている。
(3)駅型園の立地特性 外遊びに利用する公園などの周辺環境に対して、ゴミやタバコの吸殻などの放置と言った衛生面での課題が最も高く、次いで、トイレや水道などの未整備や遊具の安全性などに対する課題が指摘される。また、公園などへの移動や散歩を行う場合の安全性に関する課題も指摘され、園児の飛び出しを防止するための明確な歩車分離や歩道の拡幅が求められている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 骨形成に関与するコラーゲン高親和性タンパク質の精製とその特徴づけ2004

    • 著者名/発表者名
      村上拡治, 伊藤尚, 笠井久隆他
    • 雑誌名

      日本保健科学学会誌 7・3

      ページ: 185-193

  • [雑誌論文] 外因性神経突起伸長因子Z-Leu-Leu-Leu-Hおよびその誘導体による脳型クレアチンキナーゼの特異的阻害2004

    • 著者名/発表者名
      岩山賢一, 伊藤尚, 笠井久隆他
    • 雑誌名

      東京保健科学学会誌 7・1

      ページ: 31-34

  • [雑誌論文] 骨および貝殻中の石灰化相同タンパク質の探索2004

    • 著者名/発表者名
      村上拡治, 伊藤尚, 笠井久隆
    • 雑誌名

      東京保健科学学会誌 7・1

      ページ: 25-30

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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