研究概要 |
本年度は提案した微量分析法に用いられるキャピラリー電気泳動を利用した新規粒子配置・配列技術の記と技術の確立を目指した。キャピラリーの微細さを利用し,電気浸透流による粒子移送の制御を各種条件で行った。その結果,基板上の任意の位置にマイクロメーターオーダーで粒子配列を行うことに成功した。また,微細な配列を達成するために不可欠な条件について検討した。さらにキャピラリー電気泳動を用いたスラリーの成分分析への応用についても検討した。その結果,キャピラリー電気泳動法は,ピコリットルからナノリットルオーダーのサンプル量で分析が可能であることなど,スラリー成分分析に対して多くのアドバンテージがあることを明らかとした。これらの成果は、「キャピラリー電気泳動を利用した新規粒子配置・配列技術」および「キャピラリー電気泳動を用いたスラリーの簡易成分分析」と題した研究論文として投稿準備中である。
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