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2003 年度 実績報告書

鉱山開発における環境対策に関する国際的枠組の構築

研究課題

研究課題/領域番号 15656227
研究機関関西大学

研究代表者

伊藤 俊秀  関西大学, 総合情報学部, 教授 (30213060)

研究分担者 内藤 耕  (独)産業技術総合研究所, 国際部門, 国際連携主幹(研究職) (00357592)
キーワード環境対策 / 地下貯蔵 / 岩石クラック / 石灰石 / リン濃度 / 遺伝的アルゴリズム / 採掘計画 / SRES
研究概要

本年度は、調査活動として、まず、中央アジア地域で経済が低迷しているグルジアの銅鉱山(Madneuli Mine)と周辺のスメルター(ACP)を調査し、グルジア地質調査所(Georgia State Department of Geology)においてchairman of Departmentを交え、鉱山周辺の環境対策に対するグルジアの基本的なポリシーと今後の鉱山開発についてヒヤリングを行った。次いで、アルメニア外務省のアジア・アフリカ局長(Pacific and Africa Division Head)から、資源開発における国際協調についてアルメニアの現状と将来の方針を伺った。さらに、トルコで展開しているJICAのGeological Remote Sensing Projectを訪問し、トルコにおける日本の技術を用いた衛星画像解析による資源探査状況、ならびに鉱山周辺の環境問題について、現状を伺った。
研究成果の発表に関しては、まず、使用済核燃料を地下に貯蔵する際の基礎データとして、三軸圧縮試験をともなった岩石クラックの破壊進展に関する研究成果を発表した。次いで、石灰石鉱山におけるリンの濃度調整を考慮した採掘管理について、遺伝的アルゴリズムを用いた最適採掘計画の探索に関するシミュレーションを行い、その研究結果を発表した。さらに、銅の需給に関して、CO_2発生予測といった見地から、IPCCのSRESシナリオに基づいて、超長期の100年にわたる需要と供給シミュレーションを行った。この結果、電気・建設・自動車産業の需要動向と、需要の増加にともなって銅資源供給が逼迫する過程が解明された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 時松宏治, 伊藤俊秀, 他: "IPCCのSEESシナリオに基づく2100年までの銅の需給シミュレーション"資源と素材. (2004年2月受理、印刷中).

  • [文献書誌] T.Ito, T.Nishiyama: "A Test of Mining Simulation for Phosphorus Adjustment in a Limestone Quarry"Natural Resources Research. 12・3. 223-228 (2003)

  • [文献書誌] 喜多治之, 伊藤俊秀, 他: "三軸圧縮試験により形成されたマイクロクラックの細分化と破壊の進展に伴う変化"情報地質. 14・3. 241-247 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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