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2005 年度 実績報告書

エンドサイト-シス小胞形成のリアルタイム観察

研究課題

研究課題/領域番号 15657028
研究機関岡山大学

研究代表者

竹居 孝二  岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (40322226)

研究分担者 山田 浩司  岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 講師 (80325092)
李 順愛  岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (30403497)
キーワードエンドサイトーシス / 小胞輸送 / 無細胞系 / ライブイメージング / リポソーム / ダイナミン / アンフィファシジン
研究概要

ファゴサイトーシスの分子機構解明のために、セルトリ細胞を用いてファゴサイトーシスのリアルタイム観察を行った。まず、セルトリ細胞株SerW3にフォスファチジルセリン(PS)を認識する受容体(SR-B1)が発現していることをウエスタンブロットにより確認し、細胞膜における局在のパターンを蛍光免疫染色により明らかにした。次に、SerW3細胞によるPS含有大型リポゾーム取込みを経時的、定量的に調べることにより、セルトリ細胞のファゴサイトーシスが、SR-B1を介してPS依存性に起こることを明らかにした。SerW3細胞に、PS含有リポゾームあるいはPSで被覆したスチレンビーズを貪食させ、その様子を超高速共焦点レーザー顕微鏡下でリアルタイム観察したところ、ファゴサイトーシスにおけるpseudo pod形成に先立って糸状突起やラッフルの形成など、F-アクチンの再編成による細胞膜の形態変化が著明に認められた。PS刺激からアクチン重合、ラッフル形成にいたる経路には、フォスファチジルイノシトール3リン酸キナーゼ、Rac、cdc42が関与することが阻害剤を用いた実験により示された。GFP-アンフィファイジン1を発現させたSerW3細胞をライブイメージングにより観察すると、ラッフル形成に伴ってアンフィファイジン1がラッフルに集積する様子が認められた。SerW3細胞のアンフィファイジン1をRNAiによりノックダウンするとラッフル形成が抑制されたことから、アンフィファイジン1がファゴサイトーシス初期におけるアクチンフィラメントの再編成に関与することが示唆された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] A human beta-cell line for transplantation therapy to control type 1 diabetes2005

    • 著者名/発表者名
      M.Narushima
    • 雑誌名

      Nature Biotechnology 23

      ページ: 1274-1282

  • [雑誌論文] Stimulation of Dynamin GTPase Activity by Amphiphysin2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Yoshida
    • 雑誌名

      Methods in Enzymology 404

      ページ: 528-537

  • [雑誌論文] Regulatory mechanisms of dynamin-dependent endocytosis2005

    • 著者名/発表者名
      K.Takei
    • 雑誌名

      Journal of Biochemistry 137

      ページ: 243-247

  • [雑誌論文] Dynamin and endocytosis.2004

    • 著者名/発表者名
      K.Takei
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素 49

      ページ: 938-941

  • [雑誌論文] Immunohistochemical localization of Klotho protein in brain, kidney, and reproductive organs of mice2004

    • 著者名/発表者名
      S-A.Li
    • 雑誌名

      Cell Struct. Funct 29

      ページ: 91-99

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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