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2004 年度 実績報告書

音楽聴取は人の消化管活動に影響するか?

研究課題

研究課題/領域番号 15657061
研究機関大阪市立大学

研究代表者

曽根 良昭  大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (60145802)

研究分担者 新平 鎮博  大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (50171369)
田中 勝治  大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 講師 (10291600)
荻布 智恵  大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 助手 (80336792)
キーワード音楽療法 / 脳血流動態 / 自律神経
研究概要

1回目の音刺激において音楽の種類に関わらず総ヘモグロビンは下降することが示された。オルゴール、CDの1回目において、音楽提示順に関わらず、後に聞いた音楽の方が総ヘモグロビン上昇が示された。また、オルゴールの2回目では総ヘモグロビンが上昇することが示された。血圧において、収縮期、拡張期とも音楽提示順に関わらず1回目の音刺激で無音時よりも増加した。また、オルゴールとCD間で比較してみると、CD聴取後のオルゴール聴取で血圧減少効果が見られた。オルゴール聴取後のCD聴取では血圧増加効果が見られた。
交感神経活動度と副交感神経活動度では対照的な結果が得られた。オルゴールを先に聴取した群では1回目の音刺激で無音時よりも減少し、CDを先に聴取した群では1回目の音刺激で無音時よりも増加した。オルゴール聴取後のCD聴取では増加効果が見られ、CDを先に聴取した群の1回目のオルゴール聴取を除き、CD聴取後のオルゴール聴取では減少効果が見られた。
心拍数においては音楽提示順に関わらず1回目の音刺激で無音時よりも減少した。CD聴取後のオルゴール聴取では増加し、オルゴール聴取後のCD聴取では減少した。
脳血流動態を中枢神経活動の指標として報告されている文献は多くある。脳血流動態が、刺激の後、増加する場合は脳活動の亢進を示し、逆に減少する場合は快適であるとしている。また、快適な音楽を聴いた際、脳血流量が減少したという研究報告もある。^<2)>今回の研究では、総ヘモグロビンにおいてオルゴールとCD聴取間での顕著な差が見られなかった。
しかし、血圧ではCD聴取後のオルゴール聴取で減少したことから、オルゴールには血圧を下げる効果があるのではないかと考えられる。また、交感神経活動度および副交感神経活動度では、CD聴取とオルゴール聴取を比較したところ、先にオルゴールを聴取した群では、オルゴール聴取の方が副交感神経活動度が有為に増加しており(p<0.05)、このことより、オルゴールにはリラックス効果があることが示唆された。
今回の研究結果より、糖質の消化吸収に、人の快、不快などの神経系活動が影響する可能性が示唆された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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