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2003 年度 実績報告書

分子生物学的手法による魚卵・仔魚捕食者の特定と初期減耗研究への試行的適用

研究課題

研究課題/領域番号 15658058
研究機関京都大学

研究代表者

中山 耕至  京都大学, フィールド科学教育研究センター, 助手 (50324661)

研究分担者 山下 洋  京都大学, フィールド科学教育研究センター, 教授 (60346038)
キーワード初期減耗 / マダイ / マアジ / スズキ / ミズクラゲ / ミトコンドリアDNA / PCR / 被食
研究概要

1)被食魚卵・仔魚由来DNA検出方法の開発
マダイ,スズキ,マアジについて,それぞれのDNAを特異的に増幅することのできるPCRプライマーを設計した.対象領域はミトコンドリアDNAの調節領域および16SリボゾームRNA領域とした.DNA抽出条件を工夫することで,これらのプライマーを用いて魚卵1個からでも良好なPCR増幅が可能であることを確認した.しかし,クラゲ等に実験的に捕食させた魚卵・仔魚からの増幅が可能であるかどうかについては未確認である.
2)ミズクラゲによるマダイ仔稚魚捕食実験
マダイ仔稚魚を対象にミズクラゲによる予備的な捕食実験を行った.ミズクラゲは飼育条件下で容易に飼育することができた.マダイ仔魚をミズクラゲと混合飼育し,捕食行動と消化状態を観察した.ミズクラゲはマダイ仔魚に近づくような行動を示しており,眼点或いは化学物質などにより餌生物を認識している可能性が示唆された.クラゲに触れた仔魚は,触れた部分がクラゲのカサの部分でも多くの場合死亡した.刺胞に触れて死亡したクラゲは体内に取り込まれ,水温20℃前後では,全長7mmのマダイ仔魚では1時間程度,稚魚では数時商で肉眼では見えなくなった.また,さらに大型の稚魚に対しては,養分を吸い取った後死骸を放棄することもあった.来年度は,今年度開発した種特異的PCRを用いて,被食仔稚魚のサイズ,捕食後の経過時間と検出感度との関係,および水温の影響について飼育実験を行う予定である.

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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