研究課題/領域番号 |
15658068
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
木村 和弘 信州大学, 農学部, 教授 (40021092)
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研究分担者 |
内川 義行 信州大学, 農学部, 助手 (20324238)
中村 寛志 信州大学, 農学部, 教授 (70123768)
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キーワード | 中山間地域 / 棚田 / 道路 / 維持管理 / 除草作業 / 景観保全 / 生物多様性 |
研究概要 |
(1)長野県の中山間地域の市町村において、面として水田、線としての道路を対象に、維持管理の実態調査を行った。 (2)泰阜村の全水田を対象に土地利用の実態調査を行った結果、1980年には100ha、3922区画あった水田は、2003年には54ha、1524区画に減少した。減少した区画のうち耕作放棄され、荒廃地になったのは1572区画であった。荒廃地では、維持管理が行われないため、景観上からも、畦畔崩壊等の国土保全上からも問題が生じている。また、耕作が継続されている区画でも、除草作業等の維持管理の粗放化が生じている区画もみられた。 (3)中山間地域の長谷村における道路配置および維持管理の検討を行った。全延長の割合は、国・県道の比率が極めて低く、村道が大部分を占めている。国・県道は県が維持管理を行っているが、村道は村と住民によって行われる。住民による維持管理は、集落単位で行われ、その範囲、方法は明確である。道路の整地、草刈り、側溝の清掃等が主で、年2、3回の道路愛護デーを設けている。 (4)棚田の畦畔法面における除草作業と職制との関係を把握するため、千曲市姨捨地区の棚田で、植生調査を行った。その結果、除草回数の多少によって植生の種類が異なることが明らかになった。 (5)以上の成果は発表準備中である。
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