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2005 年度 実績報告書

面と線における除草管理による国土景観と生物多様性の保全

研究課題

研究課題/領域番号 15658068
研究機関信州大学

研究代表者

木村 和弘  信州大学, 農学部, 教授 (40021092)

研究分担者 中村 寛志  信州大学, 農学部, 教授 (70123768)
内川 義行  信州大学, 農学部, 助手 (20324238)
キーワード中山間地域 / 棚田 / 除草管理 / 景観保全 / 生物多様性
研究概要

(1)前年までに、中山間地域の二つの山村を対象に線と面の維持管理の実態を検討した。また「田毎の月」で有名な長野県千曲市姨捨地区の棚田(25ha、約1500区画)で、40年間の土地利用の変化を検討し、荒廃化と維持管理の関係を検討してきた。
(2)こうした検討をふまえ、姨捨地区で維持管理の主体である農家の景観保全や除草に対する意識の把握を行い、棚田の文化的景観保全を目指す地域での景観管理計画作成のための手順・方策について検討を行った。そこでは、十分な情報提供の必要性や景観保全のための除草作業を容易にし得る整備の必要性が確認できた。これらの結果から、除草を中心とする景観管理方法のマニュアル化を進めている。
(3)圃場整備後10年間、年間5回の除草が行われた畦畔法面での植生の変化を検討した結果、植生は一様に変化するのではなく、年々ブロックを形成しながらチガヤ型からシバ型植生に移行していることが明らかになった。
(4)さらに、畦畔及び休耕田における除草と斑点米の原因となるカメムシの発生頻度を検討した。その結果、カメムシ発生は除草によって減少し、除草区での発生割合は1/3であった。カメムシの生態と水稲生育ステージに合わせた適切な除草の必要性を明らかにし、米の銘柄産地での除草の実施及び実施時期の意義を明らかにした。同時に除草によって得られる景観は米の収益にも関連することを明らかにし、除草の機能を一層明確にできた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] カメムシ類の発生量と斑点米被害の関係および畦畔の草刈りがカメムシ類の発生に及ぼす影響について2006

    • 著者名/発表者名
      桑澤久仁厚, 中村寛志
    • 雑誌名

      信州大学農学部AFC報告 4号(印刷中)

  • [雑誌論文] 住民参加によるチョウ類群集のモニタリング2005

    • 著者名/発表者名
      田下昌志, 中村寛志, 丸山潔, 福本匡志
    • 雑誌名

      日本環境動物昆虫学会誌 16(1)

      ページ: 9-16

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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