研究概要 |
(1)農林生態系非線形時空間解析システムの開発 農林生態系の時空間変動データを対象とする非線形時空間解析アルゴリズムは、空間分割、領域分割、局所ダイナミクスの同定、決定論的非線形時空間予測、システムパラメータマップ生成、評価マップ生成、動的領域分割プロセスなどから構成される。15年度は、航空画像撮影によって取得されたマルチスペクトルおよびハイパースペクトル画像を、教師付および教師なし分類を行い、農林生態系(コナラ樹林)の非線形時空間ダイナミクスを記述する状態ベクトルのオブザベーション候補を取得するアルゴリズムを開発した。一方、局所ダイナミクスのニュラルネットワークによる同定に関して、MATLAB_GUIをプラットフォームとしたフレキシブルなシステムを構築した。時空間埋め込みによる予測アルゴリズム(下記)の原型システムをVBによって実装した。X_<n+1>(i,j)={X_n(i,j),X_<n-k>(i-p,j-q),X_<n-k×m_1>(i-p×m_2,j-q×m_3)} (2)温州みかん果樹園における栽培試験(浅田)11年度から根府川試験場において、実施している50個体の収量および生理・生態・環境計測を継続した。東京農工大学附属FM多摩丘陵において、コナラ26個体の収量調査を実施した。 (3)時空間解析アルゴリズム開発についての協力を(ブルガリア科学アカデミー)Vitanov教授より得た。
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