研究課題/領域番号 |
15659036
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高倉 喜信 京都大学, 薬学研究科, 教授 (30171432)
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研究分担者 |
西川 元也 京都大学, 薬学研究科, 助教授 (40273437)
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キーワード | RNA干渉 / 遺伝子ノックダウン / トランスポーター / P-Glycoprotein / siRNA / siRNA発現ベクター / ハイドロダイナミクス法 / in vivo |
研究概要 |
2本鎖RNAを用いた特定遺伝子の発現抑制は、RNA干渉(RNA interference:以下RNAi)と呼ばれるが、線虫において最初に報告され、効率よく配列特異的な遺伝子のノックダウンが可能であることが示された。その後、改良法の適用によりRNAiの誘導が培養哺乳類細胞においても可能であることが発見され、極めて有用性の高い遺伝子機能解析ツールとしてにわかに注目を集めている。本研究は、RNAiをマウス個体レベルで実現する方法を確立し、薬物動態を支配する重要な機能分子であるトランスポーターや薬物代謝酵素の遺伝子をin vivoでノックダウンしたマウスの作出を目指す。昨年度はホタルルシフェラーゼを外来のモデル標的遺伝子に選択してRNAiの評価を行ない、マウスの系において水溶液の形で高容量(1.6ml/mouse)、高速(5秒以内)で静脈内投与するハイドロダイナミクス法を利用することで、in vivoで外来遺伝子のノックダウンが可能であることを明らかにした。そこで本年度は、内因性の標的遺伝子標的として肝実質細胞に発現している薬物排出トランスポーターP-Glycoprotein (P-gp)を選択し、標的塩基配列に相補的な合成の短い二本鎖RNA(siRNA)およびsiRNA発現プラスミドベクターを設計した。これらをマウス静脈内にハイドロダイナミクス法により投与した結果、mRNAレベルが有意に低下することが明らかとなった。また、ウエスタンブロッティングによるタンパクレベルでの評価においても低下していることが示され、in vivoにおける内因性の標的遺伝子をノックダウンできる可能性が示唆された。
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