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2004 年度 実績報告書

ファージディスプレイ法によるミミック抗原の作製とインフルエンザワクチンの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 15659111
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

中島 捷久  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40012778)

研究分担者 信澤 枝里  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (90183904)
キーワードインフルエンザウイルス / ファージディスプレイ / 抗原 / インフルエンザワクチン
研究概要

インフルエンザウイルスの抗原変異によるワクチン効果の無効化を打破するため、ファージディスプレイ反応による、ミミック抗原作成の試みを中心として、3つの方向からの検討を行った。
1)抗原変異がなぜ起こるかを検討した。2)DNAワクチンの可能性を検討した。3)ファージディスプレイ反応による、ミミック抗原作成の試み
結果
1)インフルエンザは抗原変異をするからワクチン効果がなくなり、毎年新しいワクチンにしなければならないと言っていたのは、むしろ誤りで、抗体の弱さが抗原変異を誘導しているのであり、効率の良いワクチンは抗原変異に打ち勝つことができるという解釈に行き着いた。
2)DNAワクチンの有効性を確認できた。
3)HAの亜型を超えて、中和活性を持つモノクローナル抗体1種類(c179)を用いて、抗体結合領域に結合するペプチドを検索するため、ファージディスプレイ法を用いて検索を行った。3^<rd> panningの後、ERISA反応で抗体に結合するファージを48クローン選択し、抗体の中和活性の阻害効果を測定したが、顕著な阻害効果は見られなかった。これは、ファージが抗体の抗原結合部位以外の部分に結合しているためだと思われる。選択クローンを増やすこと、または構成ペプチドを変化させる、例えばS-S結合を入れて二次構造をもったペプチドにする等の方法で改良は可能と思われるので、今後も追及していきたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Accumulation of amino acid substitution promotes irreversible structural changes In the hemagglutinin of human influenza AH3 virus during evolution2005

    • 著者名/発表者名
      中島捷久, 信澤枝里等
    • 雑誌名

      J.Virol (in press)

  • [雑誌論文] Amino-acid change on the antigenic region B1 of H3 haemagglutinin may be a trigger for the emergence of drift strain of influenza A virus2004

    • 著者名/発表者名
      中島捷久, 信澤枝里等
    • 雑誌名

      Epidemiol.Infect. 132

      ページ: 399-406

  • [雑誌論文] Influence of acylation sites of influenza B virus HA on fusion pore formation and dilation2004

    • 著者名/発表者名
      中島捷久, 信澤枝里等
    • 雑誌名

      J.Virol 78

      ページ: 11536-11543

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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