研究課題/領域番号 |
15659142
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
山本 秀樹 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (50243457)
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研究分担者 |
谷村 晋 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (60325678)
関 明彦 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (20314685)
河原 研二 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (50076113)
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キーワード | 地理情報システム(GIS) / リモートセンシング(RS) / 人工衛星 / コレラ / ザンビア / ランドサット / 南部アフリカ / 地球観測 |
研究概要 |
本研究(3年間)の2年目である本年度はザンビア国を中心とする南部アフリカ地域における疫学情報の入手、リモートセンシング画像の入手・解析方法の検討を行った。 1)疫学情報の入手とフィールド調査システムの検討 研究の中心地域である、ザンビア国で2003年11月-2004年5月に1999年以来の大規模なコレラ流行が発生した。本年度予定していた現地調査は研究者らの日程の調整が付かず実施することができなかったために、現地(ザンビア国)で保健衛生指導に当たっているJICA(独立行政法人国際協力機構)の専門家らからコレラの疫学に関する情報収集と意見交換を実施した。総患者数6529人、死亡率2.8%で起因菌はVibrio cholerae 01であることがわかった。(JICAの調査) フィールド調査で患者登録とGISソフトウエア上でマッピングができるGPS機能の付いた携帯情報端末に搭載するGISソフトウエア(Arc pad)の検討を実施した。 2)リモートセンシング画像の解析 本年度地球観測衛星であるランドサット(Landsat)衛星画像の土地被覆分類からコレラの流行に影響を与える要因(雨量・湿地面積、植生の変化、気温、海水の表面水温等)等の解析方法の検討を行うために、インターネット上からダウンロードできるザンビア国ルサカ市周囲の衛星画像を入手して検討を行った。コレラの流行年と非流行年とで年次比較を行うには場所が一致しないなどの検討事項が残っており次年度に詳細な検討が引き継がれた。
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