研究概要 |
Double-blind double-dummy randomized trialをn=100の患者において展開した.抗蠕動効果を2群間で比較した.Buscopanの筋肉注射+オリーブオイルの内視鏡の生検孔からの消化管粘膜への直接散布、またはPeppermint oilの内視鏡の生検孔からの消化管粘膜への直接散布+生理食塩水の筋注を行いDouble-blind double-dummy trialで比較した. Primary outcomeを幽門輪の開大度と、収縮率として、蠕動効果を評価した.開大率、収縮率の評価とも、Peppermint oilがBuscopanと比較して有効な抗蠕動効果を示した.また,抗蠕動薬をしようしてから,蠕動が停止するまでの時間両群間で比較した.Peppermint oilの蠕動停止時間は97.1±11.4secに対して,Buscopan筋注による蠕動停止時間は185.9±10.1secと有意にPeppermint oilで短い結果となった.また、安全性を確認するいみでも、対象症例に対して葉書アンケートを行った結果、Buscopan群では23/50例(46.0%)でなんらかの副作用を認めたが,Peppermint群では1/50(2.0%)で腹部膨満を認めただけであった.内視鏡施行中も副作用を認めず、安全な内視鏡検査における抗嬬動薬であることが示された. 下部内視鏡におけるPeppermint oil使用検査はジェットポンプを使用した内視鏡検査が有用であることを示した. ERCPにおけるPeppermint oil使用検査はBuscopanとの併用で有用であるという結果を得た.
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