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2004 年度 実績報告書

カソードルミネッセンスを用いた蛍光SEM法の腎組識への応用

研究課題

研究課題/領域番号 15659201
研究機関新潟大学

研究代表者

清水 不二雄  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40012728)

研究分担者 牛木 辰男  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40184999)
小池 廣子  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90323964)
成田 一衛  新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (20272817)
大久保 総一朗  新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (20301856)
キーワード陰極蛍光(カソードルミネッセンス) / 蛍光走査電子顕微鏡法 / FITC / 蛍光色素 / スリット膜関連分子
研究概要

電子線が試料に照射された際に、微弱な陰極蛍光(カソードルミネッセンス:CL)が発せられることが知られている。昨年度は、低真空SEMにCL検出器を組み合わせたバイオ蛍光SEMをもちいてウサギ抗糸球体基底膜抗体により蛍光免疫染色を施したラットの腎臓のCL像の観察を試みたが蛍光色素の不適切さから基底膜がCLを発している像を観察することができなかった。この原因としては、蛍光色素のCL強度が生物固有のCL強度に比べて十分な強度を持たない、または蛍光色素は生体自体に比べて、電子線の照射によるダメージを受けやすいなどの可能性が考えられた。そこで本年度は、まず生体自体が発するCLをはるかに上回るCL強度を持ち、しかも電子線に対して安定な標識色素の検討を第一の目的とした。いくつかの試行錯誤の結果、無機蛍光粉末(p43)を選定し、応用への試みとして、ラット尾静脈よりこの蛍光体粉末を注入し、24時間後に2%グルタールアルデヒドにて動物を還流固定後、肝臓を対象として検索した結果、肝のKupffer細胞に取り込まれた蛍光体粉末のCL陽性像を認めることに成功した。
組織の処理に関する条件検索では、金属で薄くコートして高真空状態で観察したほうが、コート無しで低真空状態で観察するよりも、CL像と表面形状像(二次電子像ないし反射電子像)の良好な組み合わせ画像を得ることができた。腎のメサンジウム細胞にも取り込み能のあることが知られていることから、今後はまず同様の処理を施したラット腎を対象として、三次元的な蛍光陽性部位の観察が可能か否かを具体的に検索する予定である。
また実施計画に予定されていたスリット膜関連諸分子(CD2APなど)に対する新たなウサギ多クローン抗体の作製には成功している。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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