研究概要 |
極低出生体重児においてインヒビンおよびアクチビンを指標とした性腺機能が生後早期よりどのような推移を示すのか、またそれは極低出生体重児(AGAおよびSGA児)および対照としての順調な経過をたどった低出生体重児(出生体重1500g以上のAGAおよびSGA児)のルチーン検査(NICU入院中およびフォローアップ)の残血清を集積中である。また、これらの児の骨塩量測定はすでに平行して実施しており、出生体重が低いほど修正40週時点において骨塩量が低値であること、単位体重あたりの骨塩量は出生体重と負の相関関係にあることから、出生体重が少ないほど体重増加に占める骨組織以外(おそらく脂肪組織)の蓄積が大であることが確認されている。現在、インヒビンA,BおよびアクチビンA測定キットを入手しており、ELISA法による測定を開始したところである。今後も縦断的にこれらの児の血清サンプルを集積し、2年後に最終的なデータを解析する予定としている。
|