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2003 年度 実績報告書

リンパ移行性磁性流体と温熱誘導自殺遺伝子を用いたリンパ節転移制御の新しい試み

研究課題

研究課題/領域番号 15659304
研究機関東北大学

研究代表者

溝井 賢幸  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90271949)

研究分担者 中塚 勝人  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60005345)
三浦 康  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (40282074)
佐々木 巌  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60125557)
渥美 崇  フェローテック, 磁性流体事業部, 研究員
バラチャンドラン ジャヤデワン  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80261593)
キーワード磁性流体 / 自殺遺伝子 / 温熱療法 / リンパ節転移
研究概要

1.磁性流体のリンパ節への移行性の検討
10nmの酸化鉄粒子をマウスの盲腸漿膜下に投与し、所属リンパ節への移行性を検討した。投与後30分後に盲腸と所属リンパ節を摘出し、鉄量の定量およびホルマリン固定後に、光顕での観察をおこなった。投与後約30分では、ごく一部の磁性粒子がリンパ節に移行していたが、その量はごく微量であり、移行性がおもわしくなかった。その要因としては、分散性の悪さが考えられた。
そこで、より分散性を高めた磁性粒子として、10nmの酸化鉄粒子にクエン酸を付加したものや、カルボキシル基を付加した新たな磁性粒子を開発した。in vitroでの、この磁性粒子の分散性は、従来の磁性粒子単独に比べて良好であった。これらの磁性粒子を用いて、同様のin vivo実験を行ったところ、盲腸への投与後10分以内に、所属リンパ節への移行が、肉眼的にも確認できた。また投与後30分で摘出したリンパ節組織では、リンパ節周囲のリンパ管や、輸入リンパ管、辺縁洞に磁性粒子が観察された。これらのことより、磁性粒子の分散性を高めることで、リンパ管への移行性が良好になることが明らかとなった。
2.温熱誘導自殺遺伝子発現ベクターの作製
hsp70遺伝子のプロモーター領域とcytosine deaminase (CD;ヒト細胞に毒性がない5-FCを5-FUに変換する酵素)遺伝子をアデノウイルスゲノムを含むコスミドカセットに挿入した。アデノウイルスAd5 dlX株をHela細胞に感染して調整した。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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