研究課題/領域番号 |
15659311
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
嶋田 裕 京都大学, 医学研究科, 講師 (30216072)
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研究分担者 |
川口 義弥 京都大学, 医学研究科, 助手 (60359792)
渡辺 剛 京都大学, 医学研究科, 助手 (50293866)
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キーワード | 食道癌 / Barrett上皮 / 正常食道上皮 / CDX2 / 腸上皮化生 / トランスジェニックマウス / CK14 / 消化液逆流 |
研究概要 |
1)正常食道上皮培養細胞(NEKとHEEC)に対する胆汁酸負荷実験では、胆汁酸負荷濃度による細胞障害性を検討し10micro Mに決定した。RT-PCRによる検討では負荷前はHEEC,NEKともにCDX2の発現を認めなかった。負荷後はHEECではCDX2の発現が誘導されたのに対し、NEKでは発現の誘導は認めなかった。今後さらに多種類の食道上皮培養細胞を用いて胆汁酸を負荷すると同時に酸やトリプシンを負荷してCDX2発現の誘導を検討する予定である。またCDX2の発現が誘導された細胞においては腸上皮分化マーカーの発現を検討する予定である。 2)ヒト正常大腸組織から得たcDNAをもとにCDX2遺伝子のサブクローニングを試みているが現時点では全長の正確な配列が得られず、細胞への導入には至っていない。今後PFUポリメレースを用いるなど方法を改善する予定である。 3)マウスCDX2遺伝子コンストラクトはPennsylvania大学からの供与が決まり、CK14promotorやCK13promotorの入手についても準備を進めている。CK14は幹細胞を含む食道上皮基底層で発現しているが腸上皮化生では発現が見られなぐなる可能性が指摘され、CK14promotor支配下でのCDX2強制発現のみでは腸上皮化生に至らない可能性が考えられた。今後腸上皮およびBarrett上皮におけるCK14およびCk13の発現を詳細に検討する予定であり、また扁平上皮幹細胞に特異的に発現し、腸上皮化生においても発現が持続する最適な発現支配promotorについて検討中である。(694文字)
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