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2004 年度 実績報告書

細胞工学的改変ミクログリアによる中枢神経系疾患の治療・診断に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15659340
研究機関高知大学

研究代表者

清水 惠司  高知大学, 医学部, 教授 (50162699)

研究分担者 中林 博道  高知大学, 医学部附属病院, 講師 (70346716)
豊永 晋一  高知大学, 医学部附属病院, 助手 (90335927)
土屋 孝弘  高知大学, 医学部, 助手 (60346715)
キーワードES細胞 / ミクログリア / 血液脳関門(BBB) / 中枢神経 / マクロファージ / 細胞工学
研究概要

我々は,enhanced green fluorecent protein(eGFP)発現遺伝子を導入したマウス胚性幹細胞(ES細胞)からマイクログリアの分化誘導法を確立した(J.Neuroimmunol.2005,160,210-218).マイクログリアへの分化誘導は,神経細胞誘導法である5-STEP法を一部改変した.Embryoid Body(EB)にbFGFを添加し,その後付着培養する際にGM-CSFを添加することによりマイクログリアを誘導した.FACS解析によりCD45^<low>,Mac1^+の細胞をマイクログリアとし,CD45^<hi>,Mac1^+の細胞をマクロファージとしたところ,誘導細胞はそれぞれ17%と2%であった.誘導マイクログリアのMHC,共刺激分子や接着分子の発現をFACSで解析すると,MHC class I, class II分子を発現しており,共刺激分子であるCD80,CD86やCD40の発現が認められた.また,IFN-g刺激によりMHC class IIとCD40の発現上昇もみとめられた.接着分子の発現は,脾臓マクロファージと比べほとんどが低く,CD31のみが高かった.また正常マウス尾静脈に誘導マイクログリアを移植すると,血液脳関門を通り抜け海馬,脳梁に移植細胞が遊走する事が確認された.しかし末梢の組織では,移植細胞はほとんど検出されなかった.さらに誘導マイクログリアを同様にグリオーマモデルマウスに移植すると,腫瘍組織に多数の移植細胞が確認された.この特性を利用して,細胞工学的改変ミクログリアによる中枢神経系疾患の治療法を開発している.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Characterization of microglia induced from mouse embryonic stem cells and their migration into the brain parenchyma.2005

    • 著者名/発表者名
      Tsuchiya T, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Neuroimmunology 160

      ページ: 210-218

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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