研究課題/領域番号 |
15659398
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
田中 哲二 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (80275255)
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研究分担者 |
八木 重孝 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手
湯川 和典 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (20301434)
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キーワード | 顆粒膜細胞 / 排卵障害 / Topoisomerase I inhibitor / 黄体化 |
研究概要 |
今年度は以下の成果を得た。 (1)野生型および遺伝子欠損マウスの顆粒膜細胞のin vitro黄体化実験:本研究では、野生型および遺伝子欠損マウスの顆粒膜細胞のin vitro培養実験系でhCGおよび8-Br-cAMP刺激黄体化実験における各種生理活生物質の産生を測定し、排卵障害マウスにおける異常産生を示す生理活性物質を検証してきた。特に、今年度は卵巣組織切片をin vitro培養するシステムを完成した(卵巣組織切片器官培養)ことから、完全に組織構築を破壊した状態で細胞培養せずに、in vivoに近い状態で研究することが可能になった。 (2)野生型および遺伝子欠損マウスからの顆粒膜細胞株の樹立:マウス顆粒膜細胞をMutagen処理により変異させ、限界希釈法によりモノクローナル化細胞株の樹立を試みている。 (3)顆粒膜細胞分化特異的抗原を認識するモノクローナル抗体作製:顆粒膜細胞の分化過程をより詳細に解析するために、分化前、分化途上、分化後のマウス顆粒膜細胞でそれぞれラットを免疫し、ラット脾臓細胞とマウスミエローマ細胞とのヘテロハイブリドーマを樹立する計画であったが、(6)卵巣組織切片器官培養を優先させる方針としたため細胞融合する前で止めている。 (4)顆粒膜細胞の機能的細胞群の同定および遺伝子欠損マウスにおける欠落細胞群の同定:実験(3)で完成した抗体を用いる研究のため次年度に持ち越した。 (5)green mice由来顆粒膜細胞とのキメラ細胞塊を用いたin vitro黄体化反応の解析:(6)の卵巣組織切片器官培養法にキメラ細胞集団を用いた解析を中心に進めている。 (6)卵巣組織切片器官培養によるin vitro黄体化現象の解析:今年度は抗癌剤の卵巣顆粒膜障害を検証するために卵巣組織切片器官培養法の確立に成功した。本実験法確立は機能的細胞群単位での卵巣機能解析を可能にした画期的開発である。現在は、当初細胞培養実験にて解析しようとした研究を可能な限りこの器官培養法で解析する方向で進めている。
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