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2003 年度 実績報告書

症候性唇裂・口蓋裂の遺伝子解析による、唇裂・口蓋裂原因解明へのアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 15659420
研究機関東北大学

研究代表者

山田 敦  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60107662)

研究分担者 鈴木 洋一  東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80216457)
齋藤 ちひろ  東北大学, 医学部附属病院, 助手 (00332502)
キーワード唇裂 / 口蓋裂 / 遺伝子解析
研究概要

日本人唇裂・口蓋裂の発症感受性遺伝子を同定する目的として、東北大学医学部倫理委員会の承認の基、東北大学医学部附属病院で遺伝子診断および遺伝子解析研究における遵守事項に則り、書面及び口頭で説明し、同意を得た200家系の検体を得た。
症候性の唇裂・口蓋裂において、日本人以外で報告されている、Van der Woude症候群(口唇瘻孔を伴う唇裂・口蓋裂:常染色体優性遺伝)におけるIRF6遺伝子変異、Rapp-Hodgkin症候群(外胚葉形成不全-唇裂・口蓋裂症候群:常染色体優性遺伝)におけるp63遺伝子変異を日本人で初めて確認した。方法は以下の通りである。Van der Woude症候群3家系とRapp-Hodgkin症候群1家系の患者とその両親より、末梢血細胞を採取しDNAを抽出した。IRF6遺伝子とp63遺伝子の各エクソンをPCR法で増幅し、直接塩基同定法にて各エクソンの配列を同定した。エクソン内の塩基置換を同定し、その塩基置換が、正常日本人50人に認めないことを確認した。また家系内の正常者に認めないことを確認した。これにより塩基置換が病因遺伝子変異と考えた。
今後の計画は、上記で確認された遺伝子変異が、非症候性の唇裂・口蓋裂患者と正常コントロールに認めるかスクリーニングし、遺伝子変異が存在した場合、両群の間に有意差があるか検定する。そして、症候性の唇裂・口蓋裂の原因となる遺伝子変異が、非症候性の唇裂・口蓋裂にあたえる影響を解析する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Kayano: "Novel IRF6 mutation in Japanese patients with Van der Woude Syndrome : two missense mutation (R45Q and P3965) and a 17-kb deletion"Journal of Human Genetics. Vol.48 no.12. 622-628 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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