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2004 年度 実績報告書

敗血症患者におけるリポポリサッカライド結合蛋白(LBP)の診断有用性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 15659430
研究機関岩手医科大学

研究代表者

徳永 英夫  岩手医科大学, 医学部, 講師 (50285615)

研究分担者 遠藤 重厚  岩手医科大学, 医学部, 教授 (30160394)
キーワード敗血症 / LBP / エンドトキシン / BPI
研究概要

敗血症患者の予後は、その病原に対する患者の免疫応答性と早期診断、早期治療によるところが大きく、病態の解明はいまだ不明な点が多い。Lipopolysaccharide-binding protein (LBP)はエンドトキシンのリピドA部分を認識し、エンドトキシンに高親和性に結合する。また、マクロファージのオプソニンとして作用するとも判明した。そこで今回我々は敗血症患者の急性期から経時的にLBPを測定し、その診断意義と予後に及ぼす影響を検討する着想に至った。健常者25例、敗血症患者122例を対象にLBP (lipopolysaccharide-binding protein)とBPI (bactericidal/permeability-increasing protein)の測定をELISA法で測定した。結果はLBPは健常者群で平均32.179で、敗血症患者群では平均89.113であった。2群間は統計学的に有意差を認めた(p<00001)。またBPIは、健常者群で平均7.194で、敗血症患者群では平均31.578であった。2群間は統計学的に有意差を認めた(p=0.003)。以上の結果より敗血症患者におけるLBP, BPIレベルの測定は診断的意義があると考えられた。また今後、予後との相関関係の検討を要すると考えられた。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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