研究課題/領域番号 |
15659436
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
高田 隆 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10154783)
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研究分担者 |
小川 郁子 広島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70136092)
田原 栄俊 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (00271065)
宮内 睦美 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (50169265)
佐藤 淳 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (70335660)
工藤 保誠 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (50314753)
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キーワード | 多形性腺腫 / 細胞株 / 不死化 / hTERT / テロメラーゼ / 上皮間葉形質転換 / 唾液腺腫瘍 / PLAG1 |
研究概要 |
不死化遺伝子導入により多形性腺腫(PA)由来細胞株樹立を試み、安定した細胞供給のもとに、上皮細胞から間葉細胞への形質転換が起こるかどうかを検討するため、申請書にある計画にそって研究を遂行した結果、本年度は以下の成果を得た。 1.PA細胞の培養 PD4の細胞にretrovirus vectorを用いてhTERT導入後、0.5μg/ml puromicinで1〜2週間薬剤処理した細胞を1:2〜1:8の割合で継代培養し、PD200を越えて維持できるPA不死化細胞株を得ることに成功した。 2.hTERTの発現ならびにテロメラーゼ活性の確認 hTERT導入細胞にはRT-PCRによりhTERTの発現が確認されるとともに、テロメラーゼの活性を検討するために行ったTRAP assayでは、original cellはテロメラーゼ活性を欠いているのに対して、hTERTを導入した細胞には高いテロメラーゼ活性が確認され、その活性は分裂を繰り返しても保れていた。 3.PA細胞株の特性解析 細胞特性に関する免疫組織化学的検討を行った結果、cytokeratin、vimentin、lactoferrin、lysozyme、S-100タンパクを種々の程度に発現していた。また、これらの細胞にはPAに特異的に発現されることの知られているPLAG1のmRNA発現も確認され、PAの形質を保っているとみなされた。 以上のように、本年度の検討により、代表的良性唾液腺腫瘍であるPAから不死化細胞株を樹立することに成功した。
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