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2003 年度 実績報告書

ヘルトビッヒ上皮鞘の細胞増殖がマウス臼歯歯根形成に果たす役割と調節因子の検討

研究課題

研究課題/領域番号 15659440
研究機関岩手医科大学

研究代表者

藤原 尚樹  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (20190100)

キーワード歯根形成 / 臼歯歯胚 / insulin-like growth factor 1 / ヘルトビッヒ上皮鞘 / 細胞増殖 / 器官培養 / マウス
研究概要

1,マウス臼歯歯歴のヘルトビッヒ上皮鞘(HERS)細胞の成長に伴う増殖とその変化を確認するために生後5、10、15、20日のマウスにおいて腹腔内にBrdUを投与し、経時的にマウスから下顎第一臼歯歯胚を摘出・固定し、HERS細胞へのBrdU取込み数の変化を内エナメル上皮(IEE),外エナメル上皮(OEE)、HERS全体について調べた。HERS形成直前の生後5日BrdU投与2時間後におけるIEE細胞のMitotic Index (MI)は生後10-20日のMIより高い直を示した。一方生後5日齢のIEEとOEEのMIの差はIEEがOEEに比べ高いのに対して、その他の時期ではOEEのほうが高い直を示した。生後5日齢のOEEも投与後3日までに緩やかに増加した。
2,IGF-I歯胚において,細胞増殖因子として知られている。生後の臼歯歯胚においてIGF-Iリセプターの局在を免疫組織化学的に検索したところ、生後0-3日では陰性反応であったが、生後5日齢以降、陽性反応が見られることが分かった。
3,局所的に外因性因子をデリバリーするヘパリンbeadsをHERS付近に置き生後5日齢の臼歯を4日間器官培養したところ、IGF-I投与群は対照群に比べヘルトビッヒ上皮鞘細胞のMIが高い値を示した。さらにIEE とOEEのMI値を比較するとOEEの方がより高い値を示した。
歯根形成期開始期のHERS細胞は、他の時期に比べ細胞増殖が活発で、かつIEEとOEEの細胞動態には違いがある、すなわちOEEの細胞増殖(MI)がIEEより高い値を示すこと、またこの増殖活性にはIGF-Iが関係していることが示唆された。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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