• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

ポジトロン断層法を利用した「食のよろこび」の評価と新たな補綴治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 15659459
研究機関東北大学

研究代表者

渡辺 誠  東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80091768)

研究分担者 佐藤 智昭  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50312591)
服部 佳功  東北大学, 医学部附属病院, 講師 (40238035)
菊池 雅彦  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (60195211)
伊藤 進太郎  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (00361105)
キーワードPET / MRI / CCI / 現在歯数
研究概要

本研究の目的は、ポジトロン断層法(Positron Emission Tomography ; PET)により得られる脳活動を評価基準として、咀嚼機能とその心理的意義を探ることである。これまで咀嚼機能に関しては、現在歯数と咀嚼能率の密接な関係が数多く報告されている。一方で、「噛める」もしくは「噛めない」という心理状態は、脳の機能や形態に少なからず影響を及ぼす可能性が考えられる。そこで今年度は、PET画像のregistrationに不可欠なMRI画像を利用して、脳の形態的の1つである頭蓋脳実質比(Cranio-Cerebral Index;CCI)と現在歯数の関連について検討した。
被験者は健常高齢者195名で、研究の趣旨と内容および安全性について口頭および書面にて十分説明し、了承を得ている。撮像した脳MRI画像(T1強調画像)を画像処理ソフト(Statistical Parametric Mapping 99;SPM69)を用いて以下の処理を行った。SPM99上で個人の脳画像を線形および非線形変換することにより空間的正規化を行い、標準脳に変換した。各標準脳を灰白質(GM)、白質(WM)、脳脊髄液(CSF)に分画した後、各組織のvoxel数から組織容積を算出し、以下の計算式にてCCIを求めた(CCI=(GM容積+WM容積)/(GM容積+WM容積+CSF容積))。
得られたCCIと現在歯数の相関係数を統計処理ソフト(SPSS ver.10)にて算出したところ、相関係数は0.09であり有意な相関を認めなかった。CCIによるvolmetryから得られたnegativeな結果は、現在歯数と脳形態との関連を検索するためには、脳部位毎の詳細な容積測定が必要であることを示唆している。

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi