研究課題/領域番号 |
15659486
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
山下 夕香里 昭和大学, 歯学部, 講師 (50260906)
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研究分担者 |
高橋 浩二 昭和大学, 歯学部, 講師 (40197140)
道脇 幸博 昭和大学, 歯学部, 助教授 (40157540)
今井 智子 北海道医療大学, 心理科学部, 教授 (60260907)
齋藤 浩人 昭和大学, 歯学部, 助手 (20343501)
片岡 竜太 昭和大学, 歯学部, 講師 (20214322)
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キーワード | 構音障害 / MRI / 発音機能 / 鼻咽喉閉鎖機能 |
研究概要 |
これまで発話時の鼻咽腔閉鎖機能運動の動態の観察は、X線映画法、鼻咽腔ファイバースコープ法超音波診断法などが一般的に用いられてきた。本研究では、高速シネMRIを用いて、健常成人5名の/impee/発話時の鼻咽腔閉鎖運動を撮像し、矢状断面と冠状断面からの3次元MRI動画像を構築し、各被験者間の運動の相違について比較検討した。その結果、被験者によっては被咽頭後壁が代償的に隆起するpassavant隆起が認められ、各被験者とも軟口蓋よりも咽頭後壁が鼻咽腔閉鎖運動に大きく寄与していることが明らかとなった。これらの成果は、「高速シネMRIを用いた鼻咽腔閉鎖運動の観察-健常人発話時について-」として第5回日本言語聴覚学会総会(平成16年6月、横浜)において口頭発表の予定である。 また、日本において高頻度にみられる構音障害である側音化構音についても、高速シネMRIを用いて、構音時の舌運動様式を冠状断面で撮像し、3次元動画像に再構築した。その結果、構音時に舌の後方部と上顎歯列臼後部付近舌側面とで構音されていることが明らかとなった。これらの成果は、「高速シネMRIを用いた側音化構音構音時の舌運動の観察」として第49回日本音声言語医学会学術大会(平成16年11月、熊本)に発表予定である。
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