研究分担者 |
村田 勝敬 秋田大学, 医学部, 教授 (80157776)
佐々木 真紀子 秋田大学, 医学部, 教授 (40289765)
長谷部 真木子 秋田大学, 医学部, 助教授 (60241676)
工藤 由紀子 秋田大学, 医学部, 助手 (20323157)
長岡 真希子 秋田大学, 医学部, 助手 (40333942)
|
研究概要 |
1.「抗癌剤取扱マニュアル(案)」試用後調査の結果の分析 前年度(16年度)に実施した「抗癌剤取扱マニュアル(案)」に対する55医療施設からの試用後調査の回答は,全項目について概ね理解できるものであり,90%以上がマニュアル(案)を導入したい意向であることが明らかになっていた. さらに今年度は,この調査の自由記述による回答内容を分析し,追加すべき項目や表現上の修正点等を明らかにした. 要望された追加項目は以下の事項であった。(1)抗癌剤が皮膚に付着した場合や眼に飛び散った場合の処置方法,(2)在宅において抗癌剤治療をする時の曝露防護法,(3)保管・搬送,こぼれた時の処理,安全キャビネット内の清掃,排泄物の取扱い,汚染リネンの取扱い,廃棄物の処理法に対するチェックリスト. 表現について指摘された事項は,(1)目次への細項目の記載,(2)語尾の統一,(3)誤字・脱字であった. 2.「抗癌剤取扱いマニュアル」の完成と医療施設への送付 上記1.で明らかになったマニュアルへの項目の追加,内容の加筆,表現の修正を行い,印刷物として完成させた.完成したマニュアルを,これまでの調査に協力してくれた約150医療施設の看護部最高管理者に送付した. 3.成果発表 日本の医療施設に勤務する看護師に対して実施した調査結果をもとに,"抗癌剤取扱い看護師の職業性曝露に関する認識と安全行動"という論文を作成し,日本公衆衛生雑誌に公表した.その論文の別刷を調査の対象者が所属する313施設に送付した 前年度に「抗癌剤取扱いマニュアル(案)」を送付した医療施設の看護部最高管理者に対して実施したマニュアル(案)の理解や導入の意向に関する調査の結果を,第25回日本看護科学学会学術集会(青森市)において発表した.
|