研究課題/領域番号 |
15659509
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
川島 理恵 福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (90336470)
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研究分担者 |
横田 素美 信州大学, 医学部・保健学科看護学専攻, 教授 (10188815)
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キーワード | 看護学基礎教育 / 基礎看護技術 / 静脈内注射 / 技術教育 / 教育内容 / 臨床看護師 / カリキュラム |
研究概要 |
1 看護系大学の静脈内注射に関する技術教育の実態に関する調査 昨年度データ収集した「看護系大学における『静脈内注射』の技術教育に関する実態調査」のデータを統計学的手法により分析した。全国104校の看護系大学に所属する基礎看護技術を担当する教員を対象に調査を行った結果、回収されたデータは38(回収率36.5%)であった。調査の結果、大学の授業において「静脈内注射」の講義や演習を「行っている」が34(89.5%)、「行っていない」が2(5.3%)であった。臨地実習における「静脈内注射」の経験については、「必要でない」との回答が28(73.7%)、「必要である」が7(18.4%)であった。さらに、平成14年に厚生労働省から出された「看護師による静脈内注射の実施」に関する通知以降、「静脈内注射」の教育内容について「変更は考えていない」が13(34.2%)、「変更した」が12(31.6%)、「変更を考えている」が11(28.9%)であった。その他、講義・演習・実習における静脈内注射の教育内容や学習項目別の到達度などを明らかにした。 2 看護師の静脈内注射の実施状況と卒後教育の実態に関する調査 医療施設における静脈内注射の実施状況を把握するために、文献検討を行い質問紙を作成し、調査を行っている。調査に際して全国の病院からランダムサンプリングにて810施設を抽出し、各施設の教育担当者に本調査の協力を依頼した結果、152施設から了解が得られた。現在は、152施設の教育担当者(152名)、および病棟に所属する看護スタッフ(2500名)に対し、郵送にてアンケートを発送した段階である。調査内容は、(1)看護師の静脈内注射の実施状況、(2)看護師の静脈内注射の実施に対する考え、(3)静脈内注射に関する卒後教育の内容、(4)看護学基礎教育への期待などである。点滴静脈内注射の管理・観察に必要な、薬理学、生理学、微生物学的知識に関する29項目を独自に作成し、調査項目の一部とした。 次年度は、今回の結果をもとに、看護学基礎教育における「静脈内注射」に関する教育内容の検討を行う予定である。
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