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2004 年度 実績報告書

乳幼児の夜泣きに対する家族支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15659521
研究機関静岡県立大学

研究代表者

中島 登美子  静岡県立大学, 看護学部, 教授 (60248854)

研究分担者 鈴木 千智  日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (10263675)
椙山 委都子  静岡県立大学, 看護学部, 講師 (70235901)
斉藤 麻子  静岡県立大学, 看護学部, 助手 (20326127)
永田 文子  静岡県立大学, 看護学部, 助手 (30315858)
キーワード概日リズム / 睡眠覚醒リズム / 夜泣き / 睡眠環境 / 発達過程
研究概要

1.研究目的:平成15年度の研究結果から、乳幼児の夜泣きは生後6ヵ月頃に多いこと、その要因として生後4ヵ月頃に形成される概日リズムの関連が示唆された。平成16年度の研究目的は、乳児の概日リズムの形成時期および概日リズムの形成に影響を与える環境要因を特定すること、および概日リズムの形成時期と夜泣きとの関連を特定することとした。
2.研究方法:対象は乳児11名である。用いたデータは、出生後から生後6ヵ月頃までの乳児10名の睡眠時間を記載した日誌、その他1名は生後4-5ヵ月間の夜間の体動頻度を体動センサー、アクティグラフにより測定した。分析方法は、育児日誌から睡眠と覚醒を30分刻みにコード入力した睡眠表を作成した。判定はDouble plot図を作成し、10日毎にリズム周期を解析し、視覚的に睡眠覚醒リズムが24時間周期へ同調する時期とした。また、カイ二乗ピリオドグラムを用いたリズム周期の解析を併用した。アクティグラフは1分毎の体動を測定し、夜間の睡眠覚醒リズムを解析した。
3.結果:健康な乳児の概日リズムは、生後16週0日(±7週4日)に形成されていた。第1子の概日リズム形成時期は、第2-3子よりも5週5日早かった。これは、第1子の養育は乳児に合わせた生活リズムを作りやすいが、幼いきょうだいがいる第2子以上の場合は、乳児のリズムに合わせた生活リズムを作りづらく、概日リズムの形成にはきょうだい数が関連すると考えられる。また、1月、8月の長期休暇中に乳児の睡眠覚醒リズムが乱れており、親の生活リズムが影響を与えた可能性がある。生後6ヵ月までに夜泣きの発生は1人のみ認められたが、概日リズムの形成時期と夜泣きとの関連は明確にはならなかった。アクティグラフによる4-5ヵ月の乳児の夜間の体動は、体動加速指数(AI)は低いが視覚的に細かな体動が多く、レム睡眠が多く占めることが示唆された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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