研究課題/領域番号 |
15659524
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
田中 佳代 久留米大学, 医学部, 助手 (10289499)
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研究分担者 |
中嶋 カツヱ 久留米大学, 医学部, 助教授 (10279234)
溝口 全子 久留米大学, 医学部, 講師 (10284639)
堀 大蔵 久留米大学, 医学部, 助教授 (80157049)
林 秀樹 久留米大学, 医学部, 講師 (50238119)
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キーワード | 1型糖尿病女性 / リプロダクティブ・ヘルス / プリシード・プロシードモデル |
研究概要 |
本研究は、1型糖尿病を持つ女性のリプロダクティブ・ヘルスに関わる意識・問題の実態と、診療・看護にあたる医療関係者の意識と援助の実際より、1型糖尿病を持つ女性のリプロダクティブ・ヘルスに対する問題の構造化を行い、それを基に援助システムの構築について検討することを目的としている。 今年度は予備的調査を基に、リプロダクティブ・ヘルスに関わる問題をプリシード・プロシードモデルで展開し、それを実証するための実態調査を実施した。調査の遂行は倫理委員会の承諾を得た。 1.1型糖尿病を持つ女性のリプロダクティブ・ヘルスに関わる意識・問題の実態調査 1)対象:18歳以上49歳までの1型糖尿病を持つ女性731名 2)方法:質問紙調査を、NPO法人日本IDDMネットワークとネットワークに参加していないヤング・患者会等に協力を得、対象者へ調査書の送付を依頼した。 3)結果:回収数329部、回収率45.0%。(1)1型糖尿病未婚女性のリプロダクティブ・ヘルスに関する心理的問題(2)出産経験者の妊娠・出産に関する問題(3)リプロダクティブ・ヘルスの知識に関する問題(4)月経周期と血糖変動、性行為・STDに関する問題(5)医療従事者との関わりや医療システムの問題(6)支援者との関わりに関する問題(7)社会環境の問題が明らかとなった。 2.1型糖尿病を持つ女性の診療・看護にあたる医療関係者の意識と援助の実態調査 1)対象:内分泌代謝内科医、小児科、産科の医師778名、助産師、看護師612名 2)方法:質問紙調査を、内分泌代謝内科・小児科医師は直接対象者へ送付し、産科医師・助産師・看護師は留め置き法にて実施した。 3)結果:医師の回収数320部、回収率41.1%。助産師・看護師の回収数438部、回収率71.6%。 (1)リプロダクティブ・ヘルスの意識に関する問題(2)援助の必要性の認識に関する問題(3)支援の実際とそれに関わる問題が明らかとなった。 3.成果発表:第45回日本母性衛生学会、第20回日本糖尿病・妊娠学会にて発表した。
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