研究概要 |
本年度は,ユビキタス情報機器,各種ネットワーク機器の設置を行うとともに,関連ソフトウェアの導入と運用を開始し,実証実験のための基盤環境整備を進めた. H15-Aユビキタス情報機器の設置(1):ユビキタス情報機器用の基幹通信網構築のため,IPv6ルータ用PCの導入を行った.また,実験用ユビキタス情報機器の音声系のデバイスとしてワイヤレスマイクおよびエコーキャンセラの演習室への導入を行った. H15-B無線通信に基づく自動認識・設定環境の整備:実験環境に設置されるユビキタス情報機器,また実験環境を出入りするモバイル情報機器の発見・登録・状態管理を行うディレクトリサービスの整備の一環として無線LANベースの環境構築を行った. H15-C Regenerativeなホットスワップ基本機能を提供するミドルウェアの試作:ユビキタス情報機器の制御モジュールやその他アプリケーションソフトウェアのモジュールヘの統一的なアクセスと,ソフトウェアの機能部品としての利用を可能にするミドルウェアであるUbiSM (Ubiquitous Stack Machine)の試作を行った.本ミドルウェアは,ネットワーク上のスタックとその操作(pushおよびpop)を中心とする基本設計を採用し,アプリケーション構築の簡便性の向上を図っている.複数のユビキタス情報機器の連繋によって動作するアプリケーションソフトウェアの実行中に,その構成要素として使用中の機能部品の状態変化が生じた場合,ソフトウェアの実行を継続する方向で当該機能部品をホットスワップするRegeneration機能を提供する.
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