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2003 年度 実績報告書

多視点高解像度裸眼立体ディスプレイの研究

研究課題

研究課題/領域番号 15680003
研究機関筑波大学

研究代表者

掛谷 英紀  筑波大学, 機能工学系, 講師 (70334050)

キーワード立体ディスプレイ / 裸眼立体表示 / 多視点立体表示 / 輻輳調節 / フライアイレンズ / フレネルレンズ / リニアフレネルレンズ / 高周波パターン
研究概要

本研究においては、(1)多人数が同時にそれぞれの固有の視点から観た立体画像を観賞できる立体表示の実現、(2)深い奥行きのある空間の立体表示における、眼の輻輳・調節の矛盾を軽減し眼の疲労の少ない提示の実現、を二大目標として研究を進めている。そこで、今年度の成果を、それぞれの課題別に述べることにする。
まず、(1)の多人数多視点への立体画像提示については、16視点立体画像提示を実現するシステムの作成に成功した。同装置の特徴は、16台のプロジェクタと、フライアイレンズと、複数のフレネルレンズを組み合わせた点にある。これにより、観察者の手元に実像を生成するとともに、そこに16の視差画像を埋め込み、水平方向だけでなく垂直方向にも視差を持つ立体像の提示に成功した。また、現在は、プロジェクタの代わりに高解像度LCDパネルと複数の凸レンズを組み合わせる方式での装置を構築中で、この方式によれば50〜100視差程度の提示が可能になり、連続的な運動視差を持つ高画像の立体映像を提示できることが期待される。
一方、(2)の眼の輻輳調節の矛盾の解消については、リニアフレネルレンズと高周波パターンを含んだ画像提示という、今までにない斬新な方式の提案を行った。心理実験により、この方式が極めて安価に立体映像特有の眼の疲れのない立体像提示ができることが示された。現時点では、簡単なステレオグラムによる観賞方式を用いており、この用途での利用価値も大いに見込まれるが、この方式で確認した原理を多人数多視点への立体画像提示にも応用できる可能性もある。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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