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2003 年度 実績報告書

地域保健現場における睡眠生活指導が高齢者の心身の健康に与える効果の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15680017
研究機関広島国際大学

研究代表者

田中 秀樹  広島国際大学, 人間環境学部, 助教授 (30294482)

キーワード睡眠 / 高齢者 / 地域保健 / 生活指導 / 昼寝 / 笑い / 運動 / 介入
研究概要

本研究では睡眠とライフスタイル、精神健康、身体的健康の実態調査、および行動的、生理的側面から検討した。まず、地域住民815名を対象に、住民検診時に書面で同意を得たのち、調査を実施した結果、睡眠健康の良好な高齢者は、精神健康や身体健康状態が良好であることが確認できた。また、生化学データを用いて、睡眠の良否と心身健康の関連を検討した結果、血圧、肝機能、心臓機能、腎臓機能判定の正常値の割合に有意な差が認められた。データの取り扱いについては、町役場の同意を得た。さらに、地域保健現場の事業として、睡眠や覚醒の確保に有効なライフスタイルの習慣づけ教室を開催し、短時間昼寝および笑い教育、夕方の軽運動指導を保健行政の中で週3回、4週間、介人的に行い生活指導、習慣づけが心身の健康に及ぼす効果について検討した。対象者として、調査に基づき、睡眠が悪化している高齢者23名を抽出し、生活指導を行った結果、コンピュータ認知課題、アクチグラフ(活動量計)等を用いて、行動的、生理的側面から効果を評価した。その結果、睡眠の質、精神健康、コンピュータ認知課題の成績等に有意な改善効果が認められた。この成果を現在、国内外の学術雑誌に発表している。研究意義と内容・予想される成果等について、実施前に十分な説明を全対象予定者に行い、研究協力の承諾が得られた方のみを対象として細心の注意をはらい研究をおこなった。また、データの公表に関しては、個人データが特定されることのないように細心の注意を払って行い、町の保健センターを通じて、個別に結果を郵送・フィードバックした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田中秀樹: "睡眠関連疾患の予防意識の必要性"総合臨床. 52・11. 2894-2901 (2003)

  • [文献書誌] 田中秀樹: "高齢者に快眠をもたらす健康教室、睡眠健康活動の提案"生活教育. 48・1. 39-48 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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