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2005 年度 実績報告書

地域保健現場における睡眠生活指導が高齢者の心身の健康に与える効果の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15680017
研究機関広島国際大学

研究代表者

田中 秀樹  広島国際大学, 人間環境学部, 助教授 (30294482)

キーワード睡眠 / 高齢者 / 地域保健 / 生活指導 / 昼寝 / 笑い / 運動 / 自己管理法
研究概要

本研究では、ライフスタイル改善、認知変容の観点から、地域住民の睡眠、心身健康、脳機能を維持・増進する生活設計モデル・生活メニュ、援助法を開発・普及することを目的とした。研究協力の承諾が得られた高齢者23名対象に、笑い・ユーモアが、不安・ストレス緩和要因が睡眠健康に与える効果を中心に検討した。笑い・ユーモア態度測定をテストバッテリーを加え、指導は、短期集中型で、4週間の間、昼食後の短時間の昼寝と夕方の軽運動および睡眠健康教育、グループワークを週3回、全12回介入的に行った。指導に際し、睡眠、ユーモアに関する基礎知識と生活メニュに関する教材を作成し、睡眠健康教育に用いた。4週間の生活指導後、アクチグラフ(活動量計)、心電図、生化学データ等を用いて、行動的、生理的側面から効果を評価した。その結果、睡眠の質、脳機能、心身健康に有意な改善効果が確認できた。また、入眠困難性と交感神経活動の高まりの有意な関連が認められたが、認知変容が、不安・入眠および睡眠の質的改善に緩和的に作用することが判明し、ライフスタイル指導に加え、就床前の認知的対処メニューの必要性が示唆された。
さらに、本年度は、保健現場で実用化可能な介入・評価法、高齢者の睡眠維持・増進する生活設計モデル・メニュの普及を目的に、高齢者支援コンテンツ化し、パンプレット(認知症、転倒予防のための快眠術-短い昼寝と夕方の福寿体操のススメ)、および快眠生活設計のためのプログラムビデオ(きれいに歳をとる方法、快眠生活のススメ 上巻 解説編、下巻 実践編)を作成した。上記の成果は、介護予防教室の運営ツールとして、平成18年度介護保険制度改正に向けた出版物案内、介護パビリオン(介護保険改正特集号:東京法規出版)で、広く紹介された。また、睡眠改善指導者育成のために、日本睡眠改善協議会を快眠コンソーシアムと睡眠学識者とともに設立し、評議員、講師、試験委員として活動した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ストレス状況下での不安が睡眠変数に及ぼす影響とその順応過程-第1夜効果と不安との関連について-2006

    • 著者名/発表者名
      古谷真樹, 田中秀樹, 石原金由他
    • 雑誌名

      臨床神経生理学 34・1

      ページ: 38-43

  • [雑誌論文] Heart rate variability under acute simulated microgravity during daytime waking state and sleep : Comparision of hirizontal and 6° head-down bed rest2005

    • 著者名/発表者名
      Koh Mizuno, Yuichi Inoue, Hideki Tanaka, Yoko Komada, Shuichiro Shirakawa ら
    • 雑誌名

      Neuroscience Letter 383

      ページ: 115-120

  • [雑誌論文] 短い昼寝・笑い・夕方の軽運動が高齢者の睡眠,心身健康に与える効果〜日中の覚醒確保による快眠ミニ・デイサービスの提唱2005

    • 著者名/発表者名
      田中久江, 田中秀樹
    • 雑誌名

      笑い学研究 12

      ページ: 141-142

  • [雑誌論文] 睡眠健康確保からの脳・心身のヘルスアップと地域普及シンポジウム「高齢者のライフスタイルと脳・心身の健康」2005

    • 著者名/発表者名
      田中秀樹
    • 雑誌名

      生理心理学と精神生理学 23・1

      ページ: 4-5

  • [図書] 睡眠障害診断のコツと落とし穴(地域住民(中高年)における睡眠生活指導介入と自己管理法の普及-快眠ミニ・デイサービスを実践して-)(上島国利編)2006

    • 著者名/発表者名
      田中秀樹
    • 総ページ数
      219

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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