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2003 年度 実績報告書

レンチウイルスベクターを用いたランダム遺伝子破壊による性染色体機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15681011
研究機関大阪大学

研究代表者

伊川 正人  大阪大学, 遺伝情報実験センター, 助手 (20304066)

キーワードレンチウイルスベクター / 遺伝子改変動物 / 性染色体 / 遺伝子破壊 / cre / loxPシステム
研究概要

レンチウイルスベクターを受精卵に感染させれば、非常に効率良く多数の遺伝子座にGFP発現遺伝子を組み込むことができる。そのことを利用して、GFP遺伝子を性染色体に組み込むと同時に内在性遺伝子を破壊することにより、性染色体の遺伝子機能を解析することを目的として研究を進めている。今年度は、レンチウイルスベクターを受精卵に感染させることにより効率良くトランスジェニックマウスが作製できること、ならびにその方法を利用すればプロモーター領域の解析などにも有効利用できることを明らかにし、論文報告した。さらに共同研究としてレンチウイルスベクターを用いたトランスジェニックマウスの作製を行い、ノックアウトマウスのレスキュー実験のように高効率が要求される実験において成功を収めている。
現在は、さらに遺伝子改変動物の作製効率を上げるための検討を行っている。具体的には、卵の透明帯があるとウイルスが感染できないので現在は酸性タイロード処理しているが、卵へのダメージが大きいために発生能が低下してしまう。そこでガラスキャピラリーを用いたマイクロインジェクション法を試している。
それに並行して、遺伝子破壊を目的としたトラップベクターの構築や、組み込まれた遺伝子座の同定方法についての確立を目指して研究を進めている。破壊された遺伝子の同定は5'-RACE法を、組み込まれた場所の同定はプラスミドレスキュー法を予定しており、それぞれ条件検討を始めている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Ikawa M, Tanaka N, Kao W, Verma I: "Generation of transgenic mice using lentiviral vectors : a nove preclinical assessment of lentiviral vectors for gene therapy"Mol Ther. 8(4). 666-673 (2003)

  • [文献書誌] Tergaonkar V, Bottero V, Ikawa M, Li Q, Verma I: "IkappaB kinase-independent IkappaBalpha degradation pathway : functional NF-KappaB activity and implications for cancer thepray"Mol Cell Biol. 23(22). 8070-8083 (2003)

  • [文献書誌] 伊川正人, 磯谷綾子, 岡部勝: "GFPマウスを用いたイメージング"Bioベンチャー. 3(6). 86-88 (2003)

  • [文献書誌] Inoue N, Ikawa M, Nakanishi T, Matsumoto M, et al.: "Disruption of mouse CD46 causes an accelerated spontaneous acrosome reaction in sperm."Mol Cell Biol. 23(7). 2614-2622 (2003)

  • [文献書誌] Kuramochi-Miyagawa S, Kimura T, Ijiri TW, Isobe T, et al.: "Mili, a mammalian member of piwi family gene, is essential for spermatogenesis."Development. 131(4). 839-849 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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