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2003 年度 実績報告書

低温・高圧力下の新しい電気・光物性測定装置の開発と強相関電子系物質の量子相転移

研究課題

研究課題/領域番号 15684007
研究機関大阪大学

研究代表者

加賀山 朋子  大阪大学, 極限科学研究センター, 助教授 (40274675)

キーワード高圧 / 複合極限 / 強相関電子系 / 量子相転移 / 希土類化合物 / 電気抵抗 / 光学測定
研究概要

ダイヤモンドアンビルセル(DAC)を取り付けて1Kまでの低温での高圧力下電気抵抗測定に使用していた既設の冷凍機にイメージング分光器と冷却CCDカメラを組み込み、可視光領域での顕微分光ができるシステムを作製した。これにより簡便に1K程度までの低温で高圧力下の反射・吸収スペクトルなどが測定できる。第一段階として、室温でクランプしたDACの発生圧力の温度による変化をルビー蛍光を測定することにより連続的に調べ、圧力媒体の選定などと併せてより静水圧性の高い圧力発生を目指したDACの形状や構成材料の選定の目安とする実験を開始した。
一方、強磁性物質であるCeSb_2の高圧下の電気抵抗の温度依存性を測定した。Tcは圧力の増加とともに低下していき3GPa付近で消失しているように見える。低温での電気抵抗のT^2の係数を見積もると、2GPaから3GPaの間で発散する傾向が見られ、2.6GPaでは低温での電気抵抗が温度に対してlinearな依存性を示した。また、同じ圧力領域で残留抵抗が急に小さくなることもわかった。これはいわゆる量子臨界現象であると考えられ、超伝導発現の可能性もある。今後、他のRSb_2系も含め、より低温での測定を進めていく計画である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Kaji et al.: "Effect of pressure on Martensitic transition and Curie temperatures of Fe_<72>(Ni_xPt_<1-x>)_<28> alloys"J.Magn.& Magn.Mater.. (in press). (2004)

  • [文献書誌] G.Oomi et al.: "The spontaneous volume magnetostriction of Cr metal under high pressure"J.Magn.& Magn.Mater.. (in press). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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